男性のニキビトラブルであげられやすいのが「顎ニキビ」です。
髭剃りによるカミソリ負けが原因なのでは、と思われがちですが、それだけではありません。
繰り返す顎ニキビには男性特有の体質もあったのです。
ここは、男性の顎ニキビの原因を探りつつ、最適なケア方法について説明していますので参考にしてくださいね!
髭剃りで顎ニキビができる理由とは?
髭剃りに関するトラブルは何かと聞かれれば、以下のような経験を思い出す方は多いのではないでしょうか。
- 剃り残しがある
- 髭剃りすると根元の黒さが目立つ
- カミソリ負けする
- 顎ニキビができる
これらは髭剃りによって起こる肌トラブルですが、すべての症状は顎ニキビになる可能性があるのです。
そして肌トラブルがニキビの原因になることを知らない男性が多くいます。
たとえば、髭剃りをしたあとの毛穴に残る髭の黒いポツポツが気になる、という方は、単なる剃り残しや、使用している髭剃りの機能に問題があると思っていないでしょうか。
実はこれは、肌の水分量によっては軽減できるトラブルなのです。
きちんと保湿された健康的な状態の肌であれば、適度な弾力があり、髭剃り後の毛穴をキュッと締めてくれるため、髭剃り後の黒いポツポツはある程度隠してくれます。
水分量が十分な肌は、皮脂が過剰に分泌されることもありません。
もともと皮脂は肌を守るために誰でも分泌されるものですが、肌が乾燥状態にあると、過剰に分泌してしまい、毛穴に詰まってしまいます。
毛穴に詰まった皮脂は酸化したり、汚れと混ざり合ったりして、周囲の炎症を引き起こします。
これが顎ニキビと呼ばれるものです。
これはNG!やりがちな肌を傷付ける髭剃り方法
髭剃りが顎ニキビの原因になるとはいえ、髭を剃らないわけにはいきませんよね。
実は髭剃りのやり方や髭剃り後のケア次第で、顎ニキビを予防することはできます。
顎ニキビにつながるNG例をお伝えしますので、当てはまる点がないかチェックしてみましょう。
替え刃をしない
髭剃りの刃は消耗品です。
2週間くらい使うと、「切れ味が悪くなったな」と感じる人がほとんどだと思いますが、頑張って切れ味の悪い刃のまま使い続けている人もいます。
しかし、これはNG。剃刀や電気シェーバーの刃には雑菌が多いので、長く使い続けていると、雑菌が肌についてニキビの原因になります。
また、切れ味の悪い剃刀で剃ると剃刀負けをしやすくなるので、そのときに菌が入る可能性が高くなります。
顎ニキビを解消したければ、洗浄は使用後に毎日行い髭剃りの刃は定期的に交換しましょう。
夜に髭を剃る
夜は血行が悪いので、髭を剃ると肌トラブルになりやすくおすすめできません。
夜に剃っても人によっては朝になると髭が目立つこともあるため、いずれにしても剃り直さないといけないこともあります。
髭剃り回数はできれば抑えたいところです。
髭を剃るのにベストなタイミングは、朝の起床後30分くらい経ってからです。
その頃になると、顔のむくみもおさまり、肌にハリがある状態なので、髭剃りによる肌トラブルを回避しやすくなります。
顎ニキビを防ぐためには、夜よりも朝の髭剃りがおすすめです。
電気シェーバーではなく剃刀を使う
剃刀を使って髭を剃ると、刃が直接肌に当たるので肌への負担が大きくなります。
人の顔には、直線部分がありません。
髭の生える部分は輪郭のカーブや、唇の隆起などがあり、髭剃りはそんな曲線だらけの場所に生えている髭を、無理やり直線的なカミソリでお手入れしています。
ピーラーでジャガイモの皮をむくように、カーブの部分に直線的なカミソリの刃を当てると、当然ながら髭以外の部分にも広範囲に刃が触れます。見た目には分からなくとも、肌表面を削り、傷つけているのです。
傷ついた肌は、本来もつ肌表面のバリア機能がうまくはたらきません。そのため、外部からの刺激や細菌から肌を守るために、肌は皮脂(油分)を過剰に分泌するようになります。
皮脂が過多になれば、毛穴にも油が溜まってしまうのです。炎症を起こし、雑菌が繁殖するので、顎ニキビが出来やすい状態になります。
髭剃り後にケアをしない
髭剃り後の肌は、肌表面にダメージを負っています。
髭剃り後のバリア機能が低下した肌は、きちんとケアをしないと乾燥しやすいので放置するのはやめた方がいいです。
カミソリ負けによる顎ニキビを防ぐには?
顎ニキビの原因にもなる髭剃りによるダメージを軽減するには、以下の2点が重要です。
- カミソリ負けしにくい肌を作る
- 髭剃り後の肌をきちんとケアする
シェービング後は必ず保湿ケアをする
水分量が十分な健康的な肌は、弾力があるため直線的なカミソリの圧力を柔軟に受け止めます。乾燥した硬い肌にカミソリを当てるよりも、ダメージが軽減されるのです。
また、髭剃り後の傷付いた肌に正しいスキンケアをすることで、皮脂の過剰分泌や菌の繁殖を避けられます。
この2点を実践するには保湿ケアが大切です。
普段から化粧水でしっかりと肌の水分量を補えば、肌が硬くなってカミソリ負けしやすくなることも、カミソリ後のダメージで顎ニキビができやすくなるリスクも軽減できます。
髭剃りによる顎ニキビを防ぐには、髭剃り前もその後も、肌を健康にたもつ保湿ケアが重要なのです。
毎日化粧水をつける習慣なんてないという方は、まず髭剃り後に化粧水やアフターシェーブローション(髭剃り後専用の化粧水)をつける習慣づけから始めてみてください。
髭剃り前は、ホットタオルで髭と肌を温めて柔らかくしたり、シェービングフォームでカミソリが直接肌に触れないよう対策しましょう。
それほど髭が濃くない方は、フォームよりも毛を柔らかくする力に劣りますが、カミソリの滑りを良くしてくれるジェルタイプもおすすめです。
カミソリよりも電気シェーバーを使う
もちろん、髭剃りアイテム自体も要注意。刃はこまめに交換し、清潔を保ちましょう。
髭剃りアイテムは肌や毛穴に直接触れることが多いので、不衛生なまま使い続けては、炎症や菌の繁殖につながります。
カミソリ選びでは、T字タイプのカミソリよりも電気シェーバーのほうがおすすめです。
カバーがついているため刃が直接肌に触れることがなく、肌への負担を軽減してくれます。
近年は顔のカーブを計算したタイプや、肌への負担軽減に注力した商品が多いので、自分に合ったものを探してみてください。
顎ニキビはなぜ繰り返しやすい?髭剃り以外の理由とは
ここまで説明してきたように顎ニキビと髭剃りは深く関係していますが、髭剃りだけが顎ニキビの原因ではありません。
肌の水分量不足は、髭剃りによるダメージや髭剃り後の保湿ケアが不十分なことによるものばかりではないのです。
そこには、男性特有の体質や生活習慣、食生活に原因があったのです。
その原因について詳しくご説明したいと思います。
男性ホルモンの影響で皮脂が過剰になり、角質が厚くなりやすい
男性は男性ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌されます。
よく男性のおでこや頬などがテカテカに光っているのは、このためです。
そして、皮脂が過剰に分泌されると角質が厚くなり、毛穴をふさぎます。
毛穴がふさがれると皮脂が毛穴に閉じ込められニキビになるのです。
普段の生活習慣や間違ったスキンケアも一因
よく女性が「睡眠不足はお肌の大敵」といいますが、これは男性にも当てはまります。
睡眠に限らず、日常生活の中で知らず知らずのうちに、肌へダメージを与えるような行動をとっていないでしょうか。
睡眠不足や不規則な生活により免疫力が衰えて体の不調が肌荒れとして現れ、ニキビを発生させやすくなります。
健康的な肌を育てるには、次の3つが必要です。
- 肌の水分量(保湿)
- 細胞の代謝に必要な栄養
- 栄養を肌に運ぶ血行
しかし、現代人の多くは、これらを阻害するような乱れた生活を送っているのが現状です。
- 不規則な睡眠
- 心身へのストレス
- 偏った食生活
間違った(不十分な)スキンケアの他、これらの乱れた生活が、肌を不健康な状態へ追いやっています。
不規則な睡眠や心身へのストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
男性ホルモンの分泌が過剰になり、肌の皮脂分泌量を増加させ、顎ニキビの原因に。
また、心身のストレスは血行にも影響を及ぼし、摂取した栄養が肌を作る細胞まで届きにくくなります。
きちんと化粧水で保湿をしても、それを受け止めて維持する側の肌に十分な力がなく、スキンケアの効果が発揮されない事態も起こり得るのです。
もちろん、摂取している栄養自体が不足していてはいけません。
糖質や脂質、そして、アルコールが多い乱れた食生活を続けていませんか?
そのような食生活を改善し、野菜類を多く摂ってビタミンやミネラル、食物繊維をバランスよく摂取しましょう。
偏った食生活は肌をボロボロにするだけではなく、胃腸の機能低下を招き、顎ニキビ以外の部位のニキビをも引き起こします。
まとめ:顎ニキビの原因を解消しよう!
十分な睡眠と正しい食生活で、肌に必要な栄養がスムーズに行き渡る体作りをしましょう。
心身のストレスには、適度な休息や、軽い運動がおすすめです。
とくに軽い運動はストレス発散に加え、血行促進も期待できます。
食事では、糖や脂が多くなりがちなのが現代人の食生活です。
ビタミンやミネラル類、食物繊維が不足しやすいため、これらを献立に加え、バランスの良い食生活を心がけてください。
顎ニキビが出来にくい体作りとともに、外的刺激への対策も忘れずにしましょう。
化粧水などスキンケアアイテムを活用し、洗顔後はしっかりと保湿する習慣をつけましょう。
また、洗顔時はしっかりと泡立て、肌に余計な摩擦を与えないよう優しく洗うのがコツです。
それでも顎ニキビが改善しせず繰り返し出来てしまうときは?
髭剃りの方法を改善し、食生活や睡眠など生活習慣を見直しても、人によっては顎ニキビがなかなか改善されず繰り返しニキビが出来てしまう場合があります。
そのような方の特徴が、自己流でケアや対策を行ってはいるものの、実は自分に合っていないケア方法を続けていることです。
自分の顎ニキビの原因を理解しておらず、適切なケアを行えていないのではないでしょうか。
ご紹介した対処法を試してみても、いまいち顎ニキビに改善が見られないのであれば、専門家に直接相談することをおすすめします。
皮膚科で診てもらう
とにかく今、出来ている顎ニキビをどうにかしたい、と考える方は、皮膚科を受診するのも良いでしょう。
ニキビは皮膚病の一種であり、多くの方が皮膚科へ相談に訪れています。
診察したうえで塗り薬や飲み薬を処方してくれるので、出来てしまったニキビに対し、ピンポイントでアプローチできるのがメリットです。
保険の適応範囲内でもあり、お金をあまりかけたくない方にとって安心して利用できる対処法です。
また美容皮膚科など、中にはケミカルピーリングやイオン導入といった治療を利用できるクリニックもあります。
ケミカルピーリングは薬剤を用いて、古い角質や毛穴の汚れを取り除くもので、イオン導入は美容成分を肌に塗り、電流でイオン化させて効率よく浸透させるケアです。
これらは保険が適用されない治療法のためそれなりの費用が必要です。
ラ・パルレでカウセリングを受ける
ラ・パルレは、男性のニキビトラブルに特化した『 ニキビ内外コース 』があるサロンです。
特徴は、医療機関ではないため治療を受けるのではなく、身体の内外からニキビケアを行う点。
既に出来てしまった顎ニキビは皮膚科で治療することができますが、正しい対策やケア方法を知らなければ、また顎ニキビが出来てしまいます。
ラ・パルレの『 ニキビ内外コース 』は個人の状態に合わせたケアで、ニキビが出来にくい体作りをサポートしてくれます。
たとえば、肌荒れの原因ともいわれるお腹の老廃物にアプローチする「お腹トリートメント」や、肌をなめらかな状態へ導く可視光「バイオプトロン」の照射。
ラ・パルレではカウンセリングを行いお悩みや肌の状態を確認後にお悩みに合ったコースをご紹介します。コースによっては管理栄養士を始めとしたスタッフによる的確な食事管理とアドバイスで、自宅でのケアもしっかりサポートしてくれます。
さらに、ラ・パルレ独自のホームケアグッズも取り扱っています。
肌別のお悩みに対応するスキンケア用化粧水、目的に合わせて選べるサプリメントやフードなどが用意されているので、『 ニキビ内外コース 』と併用して使用することでお肌へのアプローチを促進させます。
まとめ
顎ニキビで悩む男性が多いのは、髭剃りなどによる顎のダメージが関係しています。
カミソリ負けなど直接的な刺激はもちろん、肌のダメージによる乾燥が引き起こす、過剰な皮脂分泌なども顎ニキビの要因です。
顎ニキビをそのまま放置して悪化させてしまうとフェイスラインがクレーター 状の肌になってしまう危険もあります。
まずは自分の顎ニキビは何故出来ているのかを知りましょう。
ラ・パルレなら、個人レベルで最適なケア方法を探してアドバイスしてくれるため、サロンでのケアと合わせて自宅でも適切な対策が可能です。