背中や体にひどいブツブツができる!
それは背中ニキビと呼ばれるもので、顔にできるニキビとはまた原因が違うこともあるのです。
どうして体にひどい背中ニキビができるのかそのケアと対策をご紹介します。
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背中ニキビとは?
背中や首、胸や肩など、体にできるニキビに困っていませんか?
このように体にできるニキビを「背中ニキビ」や「身体ニキビ」と呼びますが、実はおでこや頬など顔にできるニキビとは原因が違うのです。
背中ニキビって何?
背中ニキビは、通常のニキビのように硬くなった角質が毛穴を塞ぎ、そこに皮脂が溜まってアクネ菌が繁殖することによってできます。
しかし身体ニキビや背中ニキビには別の原因もあって「毛包炎」という皮膚のトラブルということもあるのです。
毛包というのは毛が生える皮膚の組織で毛穴の奥の体毛を取り囲んでいる部分を指します。別名、毛嚢(もうのう)とも呼ばれます。
毛はこのような皮膚の一部から作られているのですが、背中ニキビは背中に生えているうぶ毛の毛包(毛嚢)が何らかの原因で炎症を起こしてできるのです。
背中ニキビの原因
通常のニキビは、毛穴に皮脂が詰まりアクネ菌が繁殖することで炎症を起こします。
背中ニキビの場合には、黄色ブドウ球菌・マラセチア菌という真菌が原因で起こることもあります。
背中ニキビと呼んではいますが、前述したように「毛包炎(毛嚢炎)」という皮膚の病気なのです。
背中ニキビの原因になる真菌は、いわゆる「カビ」なので、通常ニキビとは根本的に原因菌が違うのです。
背中ニキビは、通常ニキビと毛包炎が混在していることも多く、それぞれにケアの仕方が違うので根本ケアが難しいのです。
背中ニキビと一般ニキビの違い
セルフケアをしているのに、赤い背中ニキビが治らないという悩みも多く聞きます。
それは、背中ニキビのケアを、一般ニキビと同じように行っているからかもしれません。
一般ニキビはターンオーバーの乱れによって角質が厚くなり、毛穴が塞がれてそこに皮脂が溜まり、アクネ菌が繁殖して炎症を起こします。
毛包炎による背中ニキビは毛穴に真菌が侵入して炎症が起こるためケアの方法が異なるのです。
もし一般ニキビのケアをしても背中ニキビが治らない、もしくはさらに背中ニキビの症状がひどくなる場合は、その背中ニキビは毛包炎である可能性があります。
ひどい背中ニキビは他の病気かも?
ひどい背中ニキビで治らないという場合、別の病気が潜んでいることも考えられます。
背中ニキビは、アクネ菌や黄色ブドウ球菌、マラセチア菌といった皮膚の常在菌が原因ですが、背中ニキビにはそれ以外にも複雑な原因が絡み合っています。
詳しくは後述しますが、それらの原因に当てはまらない、または市販の薬などでケアをしているのに背中ニキビが治らないという場合は、内科系の疾患が関係している可能性もあるため、皮膚科や専門医を受診しましょう。
ひどいニキビの原因は?
背中ニキビがひどいと、コンプレックスにも繋がります。
夏になると男性は肌を見せる機会も多いので、冬の間でも背中ニキビができないようにケアすることが大切です。
背中ニキビを根本ケアするためには、自分の背中ニキビの原因を検討し、ケアの仕方を見直していきましょう。
ひどい背中ニキビの原因①【皮脂や汗】
背中ニキビの大きな原因は、毛穴に黄色ブドウ球菌やマラセチア菌という真菌が入り込んで炎症を起こすことです。
しかしながら、これらの真菌は元々人の体にいる「常在菌」です。
背中ニキビになるのは、皮脂や汗を好むこれらの真菌が、過剰に繁殖することです。
背中ニキビにならないようにするには、水に濡らしたタオルでやさしくふき取るなど、肌をいつも清潔にすることを心がけましょう。
ひどい背中ニキビの原因②【不規則な生活】
生活が不規則だと、自律神経が乱れるために肌のターンオーバーが乱れます。
一見背中ニキビと無関係のようですが、肌の生まれ変わりは顔だけでなく身体中で行われているので、背中ニキビの原因にもなるのです。
背中ニキビのケアには生活習慣を見直し、できるだけ規則的な生活ができるようにしましょう。
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ひどい背中ニキビの原因③【睡眠不足】
肌の生まれ変わりは眠っている間に行われます。
背中の肌も眠っている間に新陳代謝が活発になるので、睡眠不足が続くと背中ニキビがひどくなってしまう原因になるのです。
背中ニキビのケアには、理想は22時に就寝することですが、遅くとも0時までには就寝し、6時間の睡眠時間を確保するようにしてください。
ひどい背中ニキビの原因④【偏った食生活】
食事が偏ると、健康な肌を育てるために十分な栄養が不足し、背中ニキビができたり、悪化する原因にもなります。
特に背中ニキビには摂った方がよい栄養素がありますので、詳しく後述します。
ひどい背中ニキビの原因⑤【ストレス】
ストレスは万病の元とも言いますが、背中ニキビにも同様のことが言えます。
ストレスは肌の免疫を下げ、背中ニキビがひどい炎症に繋がることにも。
さらにストレスは肌の再生力も低下させてしまうので、ターンオーバーが乱れてしまうことに繋がり、背中ニキビの原因となるのです。
ひどい背中ニキビの原因⑥【肌の乾燥】
身体の乾燥には気付きにくいものですが、背中ニキビも肌の乾燥によって引き起こされます。
背中ニキビは皮脂の詰まりが原因だからといって、むやみに皮脂を取るような洗浄力の強いせっけんやアルコール入りの化粧品などを使うと、余計に背中ニキビが悪化する可能性もあるので注意してください。
背中ニキビにも保湿が大切であることを覚えておきましょう。
背中ニキビのケア方法
背中ニキビがひどい原因は、間違ったケアかもしれません。背中ニキビの原因をよく知り、正しいケアをすれば背中ニキビの根本ケアに繋がります。生活に取り入れてみてください。
ひどい背中ニキビのケア①【背中の洗い方】
背中ニキビをケアしたいからと、お風呂でゴシゴシ洗っていませんか?
男性の強い力で背中ニキビを削りとるような乱暴な洗い方をすると、かえって背中ニキビを悪化させてしまうことも。
背中ニキビの原因は毛穴の炎症ですから、洗浄力の強すぎるボディシャンプーや硬いボディブラシなどでゴシゴシこすると、背中ニキビに過剰な刺激を与えてしまい、余計に皮脂分泌が促されてしまいます。
特に赤くなったひどい背中ニキビは、毛穴の外まで炎症を起こしている状態ですので、できるだけ柔らかい綿素材のタオルなどを使い、せっけんをよく泡立ててからやさしくそっと洗いましょう。
背中ニキビにすすぎ残しのないよう、しっかり泡を落とします。
また、お風呂で洗う順番によって、背中ニキビに悪影響を与えている場合も。
身体から先に洗い、後から髪を洗うと、ヘアシャンプーが背中ニキビに刺激を与えることになってしまうのです。
ひどい背中ニキビがある時は、髪→顔→上半身→下半身の順番で洗いましょう。
あまり熱いお湯は背中ニキビを刺激するばかりか、肌の乾燥をまねいてしまうため、40度以下の少しぬるいと感じるお湯がおすすめです。
ひどい背中ニキビのケア②【食事】
ひどい背中ニキビのケアに欠かせないのが食事による栄養素の摂取です。背中ニキビを根本ケアするためにも、以下の栄養素をなるべく食事から摂ることを心がけましょう。
【背中ニキビに摂りたい栄養素】
- ビタミンA(鶏レバー、人参、ほうれん草、かぼちゃ、のりなど)
- ビタミンB群(うなぎ、卵、納豆、乳製品、魚、レバー、バナナなど)
- ビタミンC(トマト、ブロッコリー、ピーマン、柑橘類、イチゴなど)
- ビタミンE(ナッツ類、魚介類、アボカドなど)
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ひどい背中ニキビのケア③【保湿】
背中ニキビのケアにも保湿は大変重要です。しかし、背中には手が届きにくいため、スプレータイプのボディ用ローションがおすすめです。
ビタミンC誘導体やサリチル酸が配合されているものが背中ニキビのケアに向いています。
また、背中は常に衣服で覆われています。衣服の素材や、摩擦が起こりやすい斜めがけのバッグなどに気をつけましょう。
まとめ
背中ニキビは、原因がひとつだけではないことがわかりました。
それぞれの原因に合ったケアをしないと、ひどい背中ニキビになったり、皮膚に色素沈着して跡になることも。
かゆい場合でも掻きむしらず、正しい背中ニキビのケアを行ってください。
背中ニキビはセルフケアがしにくい場所でもあるので、ひどい炎症を起こしていたり、背中ニキビを繰り返している場合は、プロにご相談することをおすすめします。