ニキビには段階によって炎症の症状が違いますが、ニキビがかさぶたになってしまうこともあります。
ニキビからかさぶたになってしまった時は、どんなケアをしたら良いのでしょうか?
やってはいけないケア合わせてご紹介します。
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どうしてニキビがかさぶたになる?
ニキビがかさぶたになるのはどの段階なのでしょうか?
また、どうしてニキビがかさぶたになってしまうのか、原因を探ってみましょう。
そもそもかさぶたとは?
かさぶたはニキビだけでなく、外傷を負うと治りかけた時にできます。
かさぶたは単純に血が固まったものというより、血液成分の内、赤血球・白血球・フィブリンなどからできていて、傷の表面を塞ぎ、傷を治す働きをしているのです。
ニキビのかさぶたも同じように、傷を治すためにかさぶたになります。
「ニキビ=傷」とは違いますが、ニキビが傷になってしまうためにかさぶたができると考えられるのです。
かさぶたは、傷の表面を外部の雑菌から守り、傷を乾燥から守りその下の傷を乾燥させないよう、湿潤させる役割も担っています。
つまり、かさぶたは、傷を外側から遮断し内部の治癒を早くするために湿潤環境を守っているのです。
ニキビがかさぶたになる理由
ニキビは傷ではないのに、どうしてニキビからかさぶたになるのでしょうか?
ニキビの段階としてかさぶたができることはありません。
ニキビからかさぶたになるのは、ニキビを潰したり、ひっかいて傷つけたりして、出血が起こることです。
ニキビから血液が出ることによって、その傷を守り治そうとかさぶたになるのです。
男性はヒゲ剃りでニキビを傷つけ、出血してしまうことが多いので、十分に注意しましょう。
かさぶたを正しくケアしないとどうなる?
かさぶたはかゆくなったり、ついはがしたくなったりしますが、これは傷を治すために働く「ヒスタミン」という成分のせい。
しかしかゆさを我慢できずにかさぶたをひっかいてしまうと、またかさぶたが剥がれて出血したり、傷がより大きくなったりしてしまいます。
どうしてもかゆみが我慢できない場合は、保湿クリームや塗り薬などを塗って乾燥を予防してください。
かさぶたを無理に剥がしたり、ひっかいたりしてしまうと、ニキビ跡が残りやすくなってしまいます。
かさぶたを剥がすとまたかさぶたとなり、繰り返すことでニキビ自体の治りも遅くなってしまうのです。
それどころか、肌を傷つけては修復することを繰り返すので、色素沈着してシミのようになってしまったり、クレーターのようなニキビ跡になってしまうことがあります。
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かさぶたは治りかけこそかゆみを伴ってしまいますが自然に剥がれ落ちるまで我慢しましょう。
かさぶたの正しいセルフケア
それでは、ニキビがかさぶたになった時に、やっていただきたい正しいセルフケアをご紹介します。
ターンオーバーを促す
肌が荒れたり大人ニキビができる原因は、ターンオーバーの乱れによるもの。
ターンオーバーとは肌の生まれ変わりのことで、28日周期で肌が生まれ、剥がれ落ちていく新陳代謝のことです。ニキビやかさぶたができた際も、このしくみによって傷が修復されます。
そして、肌のターンオーバーは食事や生活習慣によって乱れてしまいニキビができやすくなります。
年齢によってもターンオーバーの周期は変わってきますが、年齢を重ねるとだんだんと周期が長くなります。
ターンオーバーの周期は、早くなるとまだ成熟していない肌の細胞が肌の表面に押し上げられるため、バリア機能が十分でなく、乾燥や赤みの出やすい弱い肌になります。かさぶたの下もターンオーバーが早くなっている状態です。
反対に、ターンオーバーが遅くなると、古い角質が表面にたまった状態となり、肌の表面がゴワゴワと硬くなることで毛穴詰まりを起こしやすくなります。この毛穴詰まりが大人ニキビの原因にも繋がってしまうのです。
普通ならターンオーバーとともにメラニン色素も剥がれ落ちていきますが、ターンオーバーが遅いと色素が剥がれ落ちずに肌に沈着しニキビ跡となってしまうのです。
ターンオーバーを促すには、
- 睡眠不足の解消
- 栄養バランスのよい食事
- ストレス解消
- 暴飲暴食をしない
- 正しいスキンケア
- 紫外線を避ける
- アルコール、喫煙をしない
といったことが必要になります。
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必要な栄養素を摂る
ニキビにかさぶたができた場合に特におすすめの栄養素は、
- タンパク質
- ビタミンC
- ビタミンB群
- オメガ3 など
肌の再生を促してくれるので、ニキビやかさぶたケアにはバランスよく食事で摂りましょう。
どうしても食事で摂るのが難しければサプリメントでも構いませんが、ニキビケアにはできるだけ食事で摂るのが理想。
食事で足りない分をサプリメントで補う程度にしましょう。
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やってはいけない!NGケア
ニキビがかさぶたになった時、やってはいけないことをまとめておきます。
見た目がキレイではないかさぶたですが、傷になってしまったニキビを治すために必要なものなので、注意してください。
触る、剥がす、潰す
ニキビがかさぶたになったら、ついついいつもの癖で指で触ってしまったりしますが、我慢してかさぶたが自然に剥がれおちるまで我慢してください。
前述したように、かさぶたは傷を治療するために必要なものなので、かさぶたを触ったり剥がしたりすると、治りが遅いだけでなく、悪化してニキビ跡になることもあります。
かさぶたは、触らず剥がさず、乾燥を防ぎながらそっと放置しておくのが一番です。
紫外線を浴びる
かさぶたがある部分の肌は、傷ついており、今まさに傷の自己治療をしているところです。
かさぶたとニキビの周辺は非常に弱く敏感になっているため、紫外線の刺激を受けやすい状態。
ニキビがかさぶたになっている時は、特に直射日光を避け、帽子を被ったり、日焼け止めを塗ったりして紫外線ケアをしっかりしてください。
ニキビやかさぶたには日焼け止めが刺激になることもありますので、敏感肌用の日焼け止めクリームがおすすめです。
肌の乾燥を避ける
かさぶたは傷を乾燥させない役割もあります。それは、傷口は乾燥していると治りにくくなるから。
傷を乾燥させてしまうと、かさぶたは余計に厚くなり、さらにかゆみが増してしまいます。
ニキビ部分はもちろん、肌やかさぶたの周囲が乾燥しないよう、保湿クリームなどでしっかり保湿してください。洗顔の後やヒゲ剃りの後も、忘れないで保湿クリームなどを塗ってください。
かさぶたは傷だからと、消毒液などで殺菌すると乾燥をまねくので、その後の保湿を忘れないように。
身体など場所によってはキズパワーパッドなど湿潤絆創膏を貼ってかさぶたを隠すのも良いのですが、ニキビを悪化させないためにも顔の場合は避けた方がいいでしょう。
さいごに
ニキビのかさぶたは、つぶしたり、ひっかりたりすることによる傷でできてしまいます。
かさぶたになった時も触らないことが重要ですが、ニキビの段階から触らないことを心がけましょう。
ニキビや肌を修復しようとする働きなどの理解を深めてニキビになりにくい体づくりを行っていきましょう。