顔の中心である鼻は、脂っぽくなりやすく、ニキビもできやすい場所です。
「両思い」などという鼻ニキビのジンクスもありますが、実際のところどのような意味や原因があるのでしょうか。
赤く腫れたり悪化したりすることもあるため、部位の特徴をよく知って正しいケアを行いましょう。
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男の鼻のニキビができる原因とは?
鼻に赤いニキビがポツンとあると、目立つし気になります。
しこりのように硬くなったりと、悪化することも多いため、鼻ニキビならではの原因をよく知りましょう。
鼻ニキビの特徴
鼻は顔の中心にあるため、皮脂腺が多く集まっており、皮脂分泌が多く脂っぽくなりやすい場所です。
大人ニキビは、毛穴が古い角質で詰まり、そこに皮脂が溜まってアクネ菌が増殖することで起こりますが、元々皮脂の多い鼻は、毛穴も開きやすくニキビができやすいのです。
しかも、赤く炎症を起こしてしこりのように硬くなるような、痛みや赤みを伴うニキビになりやすい特徴も。
鼻ならではのニキビの特徴を踏まえて、さらに鼻ニキビの原因を見ていきましょう。
鼻ニキビの原因①【雑菌が繁殖しやすい】
鼻や鼻の周りは、無意識に手で触ることが多い部位です。
花粉症の季節などは、よく鼻をかんだり、手でこすったりすることも多くなります。
手には予想外の数の雑菌が付着しており、その手で皮脂の多い鼻を触ってしまうと、皮脂をエサに雑菌が増殖し、ニキビができやすくなるのです。
普段から手はマメに洗い、できるだけ鼻を触らないように気をつけましょう。
鼻ニキビの原因②【生活習慣】
ニキビの原因は、ターンオーバーの乱れにあります。
ターンオーバーとは肌の生まれ変わり、新陳代謝のことで、約28日の周期があります。
この周期が乱れると、古い角質が剥がれ落ちなくなって肌に残り、毛穴を塞いでニキビができやすくなります。
ターンオーバーは
- 偏った食生活
- 睡眠不足
- ストレス
- 運動不足
といったことが原因で乱れてしまうため、ニキビケアには生活習慣の根本的な見直しが必要となります。
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鼻ニキビの原因③【間違ったスキンケア】
鼻の頭や小鼻あたりは、毛穴が黒く目立ちやすい場所です。
皮脂を指や綿棒で押し出す行為や、毛穴パックなどで余計に毛穴を広げ、さらに毛穴が目立つことも。
毛穴が広がると皮脂もたくさん詰まり、ニキビができる原因となるのです。
また、皮脂が気になるからと、洗顔やあぶらとり紙などで必要な皮脂まで取り過ぎると、皮脂はさらに分泌してしまいます。洗浄力の強すぎる洗顔を使ったり、ゴシゴシ擦ったりせずに、正しいスキンケアを身につけましょう。
ニキビじゃないかも?面疔(めんちょう)って何?
鼻はニキビが悪化しやすい場所と言いましたが、鼻ニキビと思っていたら、実は違う肌トラブルだったということもあります。
特に面疔(めんちょう)には気をつけましょう。
鼻ニキビじゃない?面疔とは?
面疔(めんちょう)とは、ニキビが悪化して膿のしこりのようなものができ、赤く腫れたり、硬いしこりになった状態のことをいいます。
ニキビとの違いは、炎症を起こしている場所です。
ニキビは毛包の浅いところの炎症ですが、面疔は膿瘍ができるため毛包の深い場所まで炎症しているのです。
そのために、ニキビ跡のようにシミになったり凹凸のあるクレーターのようになってしまう可能性も高くなってしまいます。
鼻ニキビが赤く腫れたり、しこりのように硬くなったら決して触らず、数日経っても症状が軽くならない場合は、皮膚科クリニックを受診することをおすすめします。
鼻ニキビが面疔になったらどんな治療をする?
鼻ニキビが悪化して面疔になってしまったら、ほとんどが抗生物質など内服薬によって治療を行うようです。
抗生物質がなかった昔は、面疔から髄膜炎、脳炎といった重症感染症に進行することもあり、命にかかわる病気だったと言えます。
しかし、適切な治療によって1週間程度で軽快するので、自分で無理に膿を出そうとしたり、気にして触ったりしないようにして、清潔を保ちましょう。
鼻の下や鼻の中のニキビは?
鼻の中や鼻の下にもニキビや吹き出物ができることがあります。
これらはすべてニキビではない場合も。
やはり面疔や、ヘルペス、鼻ポリープといったことが考えられますので、大きい・痛い・黄色い・腫れている・熱がある・硬いしこりがあるといった症状の場合は皮膚科クリニックを受診することをおすすめします。
原因は鼻毛を抜いたり、ヒゲ剃りの時に傷つけたりということが多いので、鼻毛は抜かずにカットし、ヒゲ剃りもシェービングクリームを使ってしっかり保護してください。
男の鼻ニキビののセルフケアと対処法
鼻ニキビは鼻ならではの特徴を知ることで、正しいケアや対処ができます。
ここまででわかったことを踏まえ、正しいセルフケアを行い、ニキビができない根本ケアをしていきましょう。
鼻ニキビのケア①【正しいスキンケア】
鼻は皮脂が多い部分ではありますが、皮が剥けたりすることもあるくらい皮膚が薄く、乾燥しやすい場所でもあります。皮脂を取り過ぎて余計に皮脂の分泌が多くならないよう、正しいスキンケアをしましょう。
鼻は特に毛穴が詰まりやすいため、毎日の洗顔が大切です。
洗浄力の強すぎない洗顔石鹸がおすすめ。
手をよく洗って顔を数回洗い、石鹸をよく泡立てます。
最初に鼻や眉間、ひたいのTゾーンに合わせをのせ、肌に直接手が触れないよう、合わせゆっくりくるくると洗いましょう。
その後、頬や顎の顔全体に泡をのせ、手のひらで覆うように、泡で洗います。
30℃前後のぬるま湯で30回程度洗い残しのないようにすすいだら、清潔なタオルで押さえるようにして水分を取ります。
そして、すぐに化粧水をつけるのがコツ。洗面台に化粧水を置いておくと便利です。
その後、乾燥しやすい頬や顎には乳液や保湿クリームを塗ることをおすすめしますが、鼻は先につけた化粧水だけで十分な場合があります。
化粧水はアルコールフリーの刺激の少ないもの、そしてセラミドやヒアルロン酸といった保湿力の高い成分が入ったものを選ぶとよいでしょう。
鼻ニキビのケア②【ホルモンバランスを整える】
皮脂の多さは男性ホルモンに原因があります。ホルモンはちょっとしたことで乱れ、自律神経を見出し、生活全般に影響を与えてしまいます。
ホルモンバランスを整えるには、以下のことに注意しましょう。
- 和食を中心としたバランスのよい食事
- 最低でも0時には就寝して6時間は寝る良質の睡眠
- ストレスを上手に発散する
- 適度な運動をする
一見鼻ニキビに関係なさそうですが、生活習慣の見直しによってホルモンバランスが整い、ニキビのできにくい美肌に導きます。
鼻ニキビを繰り返しているなら、生活習慣を見直してみましょう。
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鼻ニキビのケア③【紫外線】
一日中外にいたりして、鼻だけが真っ赤になったことがありませんか?鼻は顔の中で最も紫外線に当たりやすい場所です。
男性で紫外線を気にしている人はあまりいないかもしれませんが、紫外線は肌の老化やターンオーバーを見だしてしまう大きな原因。
外に出る時間が長い場合や、春から秋口までは日焼け止めクリームを塗るなどして、紫外線を直接浴びないように気をつけましょう。
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鼻ニキビのケア④【触らない】
鼻は日常生活の中で、無意識に触る機会の多いところです。
ニキビができると特に触りたくなってしまいますが、雑菌が増えて悪化させることになるため、ニキビがある時はもちろん、普段から触らないように気をつけてください。
女性ならファンデーションである程度隠せますが、実はこれも雑菌繁殖の温床に。洗顔や化粧水をつける時以外には触らないことが一番です。
ニキビができたら、たとえ初期の白ニキビでも潰したりしないようにしましょう。
さいごに
鼻は皮脂が多く、ニキビができやすいだけでなく悪化しやすい部位だということがわかりました。
鼻ニキビの原因を知り、正しくケアや対処をしていくことで、根本的にニキビのできない肌を目指していきましょう。
鼻ニキビは体質によっては面疔になりやすい人もいますので、繰り返すことのないよう、根本ケアをしていきましょう。
肌が凹んだようなクレーター状になってしまうので、決して潰したり放置したりしないようにしてくださいね。