眉間のニキビは赤く大きくなりやすいだけでなく、繰り返しやすい特徴があります。
原因は何かを知ることで、根本ケアの方法もわかってきます。
肌が凹んでボコボコに!男のクレーター肌は治療ができる?日々の予防と対策方法をご紹介
眉間にできるニキビ4つの原因
眉間は顔の中心でもあり、ここにニキビがあると目立ってしまいます。
眉間の幅は指2本が平均と言われ約3〜4cmです。
こんなに狭い眉間は顔の中でも特殊な位置なのにどうして眉間にニキビができるのか考えていきましょう。
眉間ニキビ原因①【皮脂】
眉間は、Tゾーンと呼ばれるおでこの中心部に位置します。
額は皮脂を分泌する皮脂腺が集まっている場所であり、その真ん中にある眉間は皮脂が多いのです。
また、額の汗がかかりやすく、頭皮からも近いことで雑菌が繁殖しやすい環境とも言えます。
皮脂が多いと毛穴に詰まって毛穴を塞ぎ、肌の常在菌であるアクネ菌が増殖してニキビができやすくなってしまいます。
白ニキビの初期のうちに潰したり必要以上に触ったりと、間違ったケアをしてしまうことで炎症が悪化して赤いニキビやニキビ跡になる可能性もあります。
シミや穴のようなニキビ跡(クレーター肌)になってしまうと元に戻すのは大変です。
男のクレーター肌(ニキビ跡)は治療が出来るのか?日々の予防と対策方法をご紹介
眉間ニキビ原因②【生活習慣】
ニキビは、肌の新陳代謝であるターンオーバーが正常であればできにくくなります。
反対に、ターンオーバーが乱れて周期が早くなったり遅くなったりすると、ニキビができやすい肌になります。
ターンオーバーの乱れは、不規則な生活、偏った食事、ストレスや睡眠といった生活習慣の乱れによって起こります。
大人ニキビのほとんどは、中学生頃の思春期ニキビと違って、ターンオーバーで古い角質が剥がれ落ちずに毛穴を塞ぎ、そこに皮脂や汚れが溜まってできます。
生活習慣の見直しはニキビを根本ケアする大きな柱なのです。
眉間ニキビ原因③【スキンケア】
眉間は皮脂の多い部位なので、頬や顎など乾燥しやすい場所と同じケアでは油分が過剰になってしまいます。
かといって、皮脂を取り過ぎるのも禁物で、取りすぎると今度は潤そうとして皮脂がさらに過剰に分泌されてしまいます。
皮脂が多い分、他の場所よりもニキビができやすい眉間だけに、適切なケアが必要です。
眉間ニキビ原因④【髪の毛】
額や眉間はヘアスタイルによっては前髪が当たりやすい場所です。
前髪が当たれば、そこに刺激が与えられてしまうだけでなく、髪に付いている汚れやワックスなどの整髪料も眉間についてしまうことになります。
繰り返し眉間にニキビができるなら、前髪の当たらないヘアスタイルに変えてみることも1つの方法です。
前髪を横に流してこめかみに当たる場合も、ニキビに注意してください。
また、意外な落とし穴なのが、シャンプー剤です。
眉間のニキビに関係ないと思いがちですが、シャンプーのすすぎ残しが前髪にあると、眉間に当たってアクネ菌の栄養になってしまうのです。
ヘアスタイルだけでなく、洗い方やシャンプー剤も一度見直してみましょう。
額や頭皮のニキビは整髪料のヘアワックスが原因?正しい対策とは?
眉間ニキビのケア方法
眉間は顔の中でも目立つ場所なので、適切なケアをして早く治したいもの。
ニキビを繰り返さないためにも、正しいケアで根本的にケアしていきましょう。
眉間ニキビケア①【洗顔】
Tゾーンは脂っぽくなりがちですが、洗顔の際に少しコツがあります。
ぬるま湯で顔全体を数回洗い、清潔な手で石けんや洗顔フォームを十分に泡立てたら、まずは眉間からTゾーン、鼻に泡を乗せましょう。
少し眉間とTゾーンを泡で撫でるように洗ったら、頬、顎に泡を乗せ、顔と手の間に泡がある状態でやさしく顔全体を洗います。
先に眉間やTゾーンに泡を乗せることで時間差を作り、他の部分より皮脂を落としやすくします。
ただし、洗いすぎて油分を取り過ぎると、皮脂の過剰分泌に繋がるため、上記の方法を守って、やさしく洗顔してください。
眉間ニキビケア②【保湿】
皮脂が多いのに、どうして保湿?と思うかもしれませんが、皮脂の多さと肌の乾燥は別問題。
皮脂が多くても肌は乾燥している「インナードライ」という状態の人は少なくありません。
皮脂でテカっていると、乾燥に気付きにくく、乾燥が悪化すると肌のバリア機能が低くなってニキビができやすくなってしまいます。
保湿とは、肌が水分を保っている状態のこと。皮脂で潤って見えるのと勘違いしないよう、しっかり保湿してください。
特に眉間ニキビがひどい場合は、油分の少なめな化粧水や保湿クリームを選びましょう。
油分が少ないのは化粧水なので、Tゾーンには化粧水、頬や顎、口の周りや目頭、目尻などには保湿クリームを使うなど化粧品の使い分けもおすすめです。
眉間ニキビケア③【髪型】
眉毛を隠すような髪型だったり、眉間にかかるほど前髪が長いと肌荒れやニキビの原因になります。
できるだけ額や眉間に髪がかからないヘアスタイルにして対処してみてください。
眉間ニキビには、シャンプー剤やすすぎ残し、整髪料もすべて見直し、悪い要素を減らすよう対処してみましょう。
眉間ニキビケア④【食べ物】
眉間ニキビだけでなく、顔全体、背中など身体のニキビにも言えることですが、これらを全部治す特効薬はありません。
ニキビをケアするには、食べ物から見直す必要があることを忘れないでください。
皮脂のコントロール、ターンオーバーの正常化に食事から摂る栄養素が大きく関わっています。
どうしても外食やコンビニ弁当が多くなってしまう時でも、和食中心の食事にし、数種類のおかずがある「定食」や「お弁当」を選ぶようにしてください。
積極的に摂っていただきたい栄養素は、以下の通りです。
- タンパク質(赤みの肉、青魚、大豆製品、卵など)
- ビタミンA(レバー、うなぎ、にんじん、ほうれんそう など)
- ビタミンC(赤ピーマン、いちご、キウイ、ゴーヤ など)
- ビタミンE(枝豆、ナッツ類、大根など)
また、皮脂を抑えるためには、次の栄養素も摂ってください。
- ビタミンB2(豚肉、鶏肉、青魚 など)
- オメガ3脂肪酸(鮭、イワシ、くるみ、アボカド など)
ニキビに効く食べ物ってあるの?食事から摂る栄養の重要度【管理栄養士監修】
眉間ニキビケア⑤【睡眠】
寝不足になるとニキビが増える人は多いと思いますが、睡眠は肌の新陳代謝に大きく関係しています。
寝ている間に肌は修復され、生まれ変わるため、睡眠不足になると肌のターンオーバーがうまくいかなくなるのです。
眉間ニキビには皮脂の量も関係していますので、最低でも6時間以上の睡眠時間と、眠りの質にもこだわってください。
眉間ニキビケア⑥【ストレス】
ストレスはニキビの大敵です。ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、自律神経を乱して肌荒れやニキビの原因となります。
眉間にニキビだけでなく、いつもシワが寄っているようなら、ストレス過多かもしれません。
ストレスは誰にもあるものですが、趣味や心から楽しいと思える仲間など、ストレスを発散できるものを見つけましょう。
眉間ニキビがストレス→さらにストレスが溜まる、という悪循環にはまらないよう、上手にストレスとつき合っていきましょう。
友人やテレビなどで大笑いするだけで、かなりストレスが軽減されるというデータもあります。
まとめ
眉間のニキビは、顔の中でも皮脂が多い場所であり、前髪の影響や生活習慣でできることがわかりました。
眉間ニキビには「恋人との別離、恋愛のトラブル」という意味や占い、ジンクスがあるように、何かと目立って嫌なものです。
しこりのような赤ニキビまで重症になると、凹凸のあるニキビ跡になってしまうこともあり、眉間にニキビ跡が残ると、本当にやっかいです。
そうなる前に、正しいお手入れと、プロによるケアをすることをおすすめします。