毎日のヘアスタイリングにワックスを使っているという男性は多いかと思います。
おでこにかゆみがあったり、ニキビが繰り返しできたりしていませんか?
そのニキビ、もしかしたら原因はワックスかもしれません。
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額のニキビ、ワックスが原因かも!
大人になってもおでこにぶつぶつとニキビが繰り返しできるとお悩みではありませんか?
そのひたいのニキビは、毎日ヘアスタイリングで使っているワックスが原因かもしれません。
どうしてワックスでニキビができるのか説明していきますね。
どうしてワックスでニキビができる?
おでこのニキビは思春期にもできやすい部位ですが、20歳を超えても繰り返しおでこにニキビができるという人は、ワックスが原因の一つかもしれません。
ワックスは、男性のヘアスタイルに欠かせないスタイリング剤です。
ムースやジェル、スプレーなど、整髪料にも色々ありますが、ベタつきが少なく、アレンジしやすいワックスを愛用している人も多いのです。
ワックスにはパサついた髪を落ち着かせてくれて、ツヤ感を出してくれる効果もあるため、好んで毎日使用している人もいるのでは?
では、どうしてワックスでニキビができるのでしょうか?
それは、ワックスの主成分が「油分」だからです。
ワックスの付け方によっては、直接頭皮やおでこの皮膚についたり、前髪が額にかかっていれば、間接的にワックスが付くことに。
ニキビができる原因は、塞がった毛穴に皮脂が詰まることなので、ワックスの油分が毛穴に詰まると細菌が繁殖してニキビができやすくなるのです。
ニキビになりやすいワックスの成分は?
ワックスの主成分は油分ですが、他にもいろんな成分が添加されています。
それらすべてが悪い訳ではありませんが「合成界面活性剤」と呼ばれるものの中には、肌のバリア機能を破壊しかねない成分があることも事実です。
合成界面活性剤が入ったワックスは、肌につくと刺激となり、ニキビや肌荒れ、かゆみなどの原因となるのです。
合成界面活性剤は洗剤やシャンプーなど汚れを落とすものによく使われていますが、水と油を混ぜ合わせる乳化剤としての役割も持っています。
だからこそ、油分が主成分のワックスに水分を混ぜるのに欠かせない訳です。
ニキビにや吹き出物に悩んでいるなら、ワックス購入の際はよく成分表を見て確認しましょう。
ワックスによる頭皮ニキビにも注意
見えてはいなくても、頭皮にニキビができていることがあります。
この頭皮ニキビは、将来の髪の健康や薄毛に関わってくる可能性があるため、見えないからと軽く考えることなく、きちんと対策しましょう。
頭皮ニキビの原因も、ワックスなどのスタイリング剤であることがあります。
頭皮に直接ワックスが付くと、一日中油分や香料といった成分にさらされ、毛穴が詰まってニキビができやすくなるのです。
ワックスは手に取って両手でこすり合わせ、髪の先だけに付くよう、指で丁寧に髪に付けていきましょう。
また、ワックスをつけた日は、必ずシャンプーをして整髪料を落としてから寝るようにしてください。
肌は夜寝ている間に生まれ変わるので、その時にワックス剤で毛穴を塞いでいる状態が続くと、頭皮ニキビができやすくなってしまいます。
シャンプーで落ちにくいワックスは、ニキビができやすい方にはおすすめできません。
ニキビができにくいワックスの選び方
ニキビをできにくくするには、どんなワックスを選べばいいのでしょうか?
長たらしい成分の名前は覚えられないけど、ニキビはケアしたいという方、簡単に見分ける方法があります!
ワックスの選び方①無添加、植物由来、オーガニックに騙されない
「無添加」「植物由来」「オーガニック」と書かれていると、ニキビを気にする人にとってはなんだか良さそうに感じます。
しかしながら、それらの表示があるからといって、必ずしもニキビにとって安心だとは限らないのです。
無添加であれば、「何が無添加なのか?」を確認しましょう。
無添加と言いながら、合成界面活性剤が使用されているワックスはあります。
植物由来も「何が植物由来」なのか見ましょう。
中には花粉症のように、植物が原因で起こるアレルギーもあるのです。植物由来であっても油分である限り、ニキビの原因にもなり得ます。
また、日本でのオーガニックは食品については厳しく認定がありますが、化粧品に対しては認定機関がなく、海外のオーガニック認定機関に頼らざるを得ない状況です。
つまり、一見良さそうなパッケージ表記でも、必ずしもニキビに刺激が少ないという訳ではないので注意しましょう。
ワックスの選び方②合成界面活性剤の有無
合成界面活性剤のワックスにおける役割は、乳化させることです。
ワックスの主成分である油分と水分を混ぜるために合成界面活性剤が必要ということは、逆に言えば成分表に「水」「アルコール」という表記がなければ合成界面活性剤が乳化剤として使われている可能性が非常に低くなります。
他にも「合成着色料」や「香料」「防腐剤」といった成分は肌やニキビに刺激が強いので避けた方がベター。
合成着色料は「赤色○号」「青色○号」という名前なのでわかりやすいです。ワックスを買う際、成分表で確認してください。
香料も化学的な成分を使用している場合が多く、天然の香料と見分けがつきにくいので注意が必要です。
防腐剤は製品の安全のためには必要ではあるのですが、ニキビ予防にはやはりパラベンなど合成界面活性剤のものは避けた方がいいでしょう。
ワックスの選び方③ニキビができにくいワックスとは?
ニキビができにくいワックスは、結局どれ?ということになりますが、それは「できるだけ刺激が少なくて、1度のシャンプーで落ちやすいワックス」と言うことができます。
ワックスはほぼ油分ですから、クリーム状であるなら合成界面活性剤が配合されていることは疑った方がいいでしょう。
ただし、市販品の整髪用ワックスで合成界面活性剤不使用のものを探すのは至難の業です。
そこでおすすめなのが、ワセリン。
整髪力は落ちるかもしれませんが、合成界面活性剤は入っておらず、香料や着色料といった成分も一切含まれていません。おまけに安価でどこにでも売ってあります。
ニキビが気になる時は、ワセリンをワックスに代用するといいでしょう。
ワセリンは、髪の毛自体のトリートメント効果も期待でき、美容に関心のある人たちから注目が集まっています。
それでも、髪の毛が顔にかからないように気をつけなければ、間接的に油分が肌についてしまいます。前髪が長い方や顔にかかるスタイルの方は気をつけてください。
スタイリング剤を変えてもダメならシャンプーも変えてみる
スタイリング剤や髪型を変えてもニキビが繰り返しできるなら、他の理由を疑ってみましょう。
ワックスだけじゃない!シャンプーにも注意
整髪料のワックスに注目してきましたが、洗い流すシャンプーも頭皮や肌ケアには重要になってきます。
ワックスを落とそうと洗浄力の強すぎるシャンプーで洗ったり、二度洗いしたり、すすぎの処理が甘くてすすぎ残しがあったりすると、ニキビはできやすくなるのです。
だからこそ、ワックスは1度のシャンプーで落ちるものを選んでいただきたいのです。
シャンプー剤もできるだけ洗浄力の優しい弱酸性などを選び1回で済ませます。
すすぎはシャンプー剤で洗っていた時間の倍行うことを目安に十分にすすいでください。
シャンプー剤にも合成界面活性剤は使われていますので、その成分が肌に残るとニキビの原因になりかねません。
さいごに
以上、ニキビの原因がワックスの場合の理由や対処方法について説明してきました。
ワックスを使っている方は、まずはワックス自体を見直し、付け方やシャンプーを見直してみてください。
また、ニキビが気になって髪で隠せるように前髪を伸ばしている方は思い切って見るのも一手です。
しかし、ニキビの原因は複雑で、特に繰り返す大人ニキビはワックスを変えただけでケアできるとは限りません。
生活環境や体質改善も含めて根本的にニキビが出来づらい体作りも行って下さい。
ニキビケアを諦めたり間違った対処法を行って、クレーター肌にまで悪化させたりしないようにしましょうね。