ニキビ跡にピーリングがいいという話は聞いたことあるけど、本当でしょうか?
メリット・デメリットから、ピーリングを自宅で行うときのポイントをご紹介していきます。
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ニキビ跡にピーリングがいいのは何故?
ニキビ跡になってしまったら、ずっと残ってしまうので気になります。
ピーリングがニキビ跡にいいことを知るために、まずはニキビ跡になる理由を説明し、ピーリングがどう良いのか見ていきましょう。
ニキビ跡になってしまう理由
ニキビ跡は、ニキビが治っても茶色いシミのように残ってしまうものと、クレーターのように皮膚に穴が空いてしまうものがあります。
シミのようなニキビ跡は、赤ニキビや黄ニキビのようなひどい炎症を起こしたニキビが、表皮の色素細胞から過剰に分泌する色素が原因です。
切り傷や虫刺されの跡が茶色のシミになって残ることがありますが、あの現象と同じことがニキビ跡でも起こっているのです。
そして、クレーターのような穴が空いてしまうニキビ跡は、ニキビの炎症が進行して毛穴の壁を壊してしまい、毛穴を広げながら炎症が広がって起こります。
この陥没したニキビ跡は、スキンケアで元に戻すことは難しいのです。
いずれにしても、ニキビ跡になってしまうのは、炎症が進行してしまった結果です。
ニキビを潰したり、ヒゲ剃り時に傷つけたりしてしまうと、炎症がひどくなってニキビ跡になる可能性が高くなってしまいます。
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ピーリングとは?
ニキビ跡をケアするのにピーリングが有効な理由を説明する前に、ピーリングについて説明しておきます。
ピーリングとは、肌の角質を薬剤などで“はがす”ことです。
古い角質を人為的にはがして、肌のターンオーバーを促すというものですが、肌トラブルやニキビのある状態にはリスクが大きい場合もあります。
小さな粒子の入った洗顔などで肌の角質を落とす「スクラブ」とは違いますので、混同しないようにしてください。
ピーリングはニキビ跡に有効?
シミのようになったニキビ跡は、肌の色素沈着によるもの。
ニキビ跡になったらピーリングで古い角質をはがしてあげると、ターンオーバーが促されて新しい肌細胞が生まれ、蓄積したメラニン色素を底から押し上げて排出してくれます。
ターンオーバーは約1ヶ月周期なので、数ヶ月という時間はかかりますが、ピーリングを行うことによって徐々にニキビ跡が薄くなっていくことが期待できます。
ただし、クレーター状の陥没したニキビ跡には、セルフケアでピーリングをしてもほとんど対応できません。
ひどい陥没ニキビ跡には、医療皮膚科などでのレーザー治療が有効です。
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ピーリングの種類
ピーリングにはいくつかの種類があるのでご紹介します。
セルフピーリングの種類
①ピーリング石けん
洗顔石けんにピーリングの成分を配合したものです。
市販で最も手に入りやすいピーリング剤です。
洗顔石鹸を変えるだけでピーリングができ、通常のピーリング剤よりも刺激が少ないのが特徴です。
ただし、角質を溶かす化学的な成分が入っているため、洗顔石けんとはいえ毎日使うのには向いていません。
週に1〜2回の使用で徐々にニキビ跡にアプローチしていきます。
②ピーリングジェル
ジェル状の薬剤を顔全体につけ、軽くマッサージすることで古い角質を落とします。
市販で売られているものには、色んな種類がありますし、メンズ専用のピーリングジェルもあります。
ポロポロと角質が取れ、ピーリング直後は肌がつるつるになるため、ニキビ跡への実感を持てます。
しかしながら、薬剤は化学的な成分で刺激が強いため、肌に大きな負担をかけてしまいます。
炎症のあるニキビがある状態や、元々敏感肌の人には向かない場合があります。
医療皮膚科クリニックのピーリングの種類
①ケミカルピーリング
自宅で行うピーリングジェルよりも強い薬剤を使うことができるため、ニキビ跡により大きな実感があります。
医師の指導の元で施術を行う安心感もありますが、ニキビ跡に保険治療は適用されません。
料金は1回5000円前後です。
②クリスタルピーリング
酸化アルミナという白い結晶性粉末を使って、実際に肌を削るピーリングです。
ケミカルピーリングとの違いは、薬剤を使わないこと。
どうしても薬剤が肌に合わない人にも使え、ケミカルピーリングが使いにくい目元や口周りにも行えます。
ピーリングのメリットとデメリット
ニキビ跡にピーリングが有効なことはわかってきました。
しかし、ピーリングにはニキビ跡を目立たなくするばかりではなく、他に良い点もあれば、リスクもあります。
ピーリングを正しく使ってニキビ跡を目立たなくするためにはどちらも知っておきましょう。
ニキビ跡だけじゃない、ピーリングのメリット
ピーリングには、ニキビ跡を薄くする以外にもメリットがあります。
古い角質を強制的にはがすことで、ターンオーバーを促しますから、ニキビ跡だけでなく、他のシミも薄くすることができます。
肌の生まれ変わりがうまく行くようになれば、くすみが取れて明るい肌色も期待できますし、ゴワゴワした肌表面がなめらかに。
毛穴の開きや黒ずみにも期待でき、ニキビ跡だけでなく、様々な肌トラブルにメリットがあるのです。
加齢によってターンオーバーの周期が長くなるため、定期的にピーリングを行うことで肌の生まれ変わりを促せば、ニキビ跡だけでなく肌のいろんなトラブルに有効なのです。
セルフピーリングなら、自宅で手軽にでき、クリニックに通う時間がない人にもおすすめです。
ピーリングのデメリット
ニキビ跡だけでなく、肌にいいことばかりのようなピーリングにもデメリットがあります。
それは、ピーリングは刺激が強いということ。
元々敏感肌の人は、薬剤が合わないこともありますし、ニキビが炎症を起こしている時に使うのもおすすめできません。
また、ピーリングはやり過ぎると必要な角質までもはがしてしまう危険があり、かえって肌にダメージを与えることも。
ニキビ跡が気になっても、ピーリングはあくまでもスペシャルケアとして捉え、週に1回程度の使用に留めましょう。
ちなみに、必要な角質までピーリングではがしてしまうと、今度はターンオーバーが早まってしまい、未成熟な肌細胞が表皮にきてしまって肌は弱く、乾燥してしまいます。
そうなると、また肌荒れやニキビの原因となってしまうので注意が必要です。
ニキビ跡にピーリングを自宅で行うポイントとは?
ニキビ跡をどうにかしたいために有効なピーリングですが、自宅で安全に使うにはどうしたらいいのでしょうか?
注意事項を守って、正しく使えばピーリングはニキビ跡に大きなメリットがあります。
ピーリングの用法・回数を守る
セルフケアでもできるピーリングですが、早くニキビ跡を消したいからといって、毎日のようにピーリングを行うのは危険です。
化学的な成分で角質をはがしとるので、肌への刺激が強く、やりすぎはかえって肌にダメージを与えてしまうのです。
使用回数は週2回程度にして、ピーリング剤に書かれている用法や使用回数をきちんと守りましょう。
ピーリング後に保湿する
ピーリング後は、肌表面の角質がはがれてとても弱い状態。
つるつるで気持ちいいからと放置せずに、ゴシゴシこすらないようタオルを押し当てるようにして水分を拭き取り、保湿クリームでケアしてください。
角質がはがれたばかりなので、皮脂もなく肌内の水分が蒸発しやすいため、なるべく早く保湿クリームを塗りましょう。
ピーリング後は紫外線注意
肌が敏感になっているピーリング後は、紫外線の影響も強く受けてしまいます。
できれば外出を避けたいところですが、どうしても日中に出かけなければならない場合は、日焼け止めや帽子などで肌を守ってください。
まとめ
ピーリングはニキビ跡に大きなメリットがあります。
ニキビには肌のターンオーバーが大きな鍵を握っていますが、できてしまったニキビ跡にも有効なのです。
セルフケアでもできるピーリングですが、肌に負担をかけるリスクもあるため、安全に行うならプロに任せるのも1つの方法です。
また、陥没したニキビ跡はセルフピーリングでは難しいため、プロに相談することをおすすめします。