一口にニキビと言っても、原因や種類も色んなタイプがあります。
中でも、大きくて痛みを伴う「芯」のあるニキビは見た目もとても気になりますよね。
潰して白い芯を取りたくなってしまいますがどのように対処するのが正しいのでしょうか。
ここでは芯のあるニキビはどうすればいいのか、
また、芯ができるまでニキビがどう進行していくのか、種類の違いを知ることで正しいケアができるようご紹介していきます。
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ニキビとは一体何か?
ニキビといえばアクネ菌が関係していることはよく知られるようになりました。
ところが「ニキビ=過剰な皮脂」と思い込んでいる人が多いことも事実です。
そこで、ニキビとは何かをまず見ていきましょう。
ニキビができるきっかけ
ニキビは毛穴の出口の角質が厚くなり毛穴を塞いでしまうことでできてしまい、この塞がった毛穴の中に皮脂が溜まりそこにアクネ菌が過剰に繁殖して炎症を起こすのです。
乾燥肌の人や皮脂の少ない頬にもニキビができるのはこのためなのです。
アクネ菌は常在菌
では、ニキビができないようにアクネ菌をすべて殺菌してしまえばいいのでは?という考えもあるようです。
実際にアクネ菌の殺菌成分を売りにした薬なども販売されています。
しかしながら、アクネ菌は元々皮膚にいる常在菌であって肌表面のバランスを正常に保つためには必要な菌なのです。
アクネ菌を強く殺菌することは一時的な改善にはつながっても、肌表面のバランスが崩れてしまい別の肌トラブルを起こしかねません。
ニキビの原因は?
ニキビができる原因は、
- ホルモンバランスの乱れ
- 免疫低下
- ストレス
- 不規則な生活
- 偏食
- 睡眠不足
- 運動不足
などが複合的にからみあっているため、表面だけのケアでは根本的にニキビをケアすることはできないのです。
そのため、できてしまったニキビに対する対処と、そもそもニキビができにくくするための対処は分けて考える必要があります。
芯のあるニキビの進行状態から正体を暴こう!
芯のあるニキビは「しこりニキビ」とも呼ばれ、大きくて痒みを伴うことがほとんど。
正しいケアのためにニキビの進行状態をご説明しましょう。
ニキビが進行する段階
【第一段階 ニキビでき始め】
肉眼ではまだ確認できませんが、過剰分泌された皮脂や男性ホルモンの分解産物が毛穴の出口に詰まっています。
角層が角化現象を起こし、ニキビができやすくなっている状態です。
【第二段階 白ニキビ・黒ニキビ】
毛穴の出口が狭くなると、皮脂が毛穴の内側に溜まります。すると、皮脂を好むアクネ菌が繁殖して毛穴の中が炎症を起こしてしまいます。
毛穴が閉じているのが「白ニキビ」、毛穴が開いているのが「黒ニキビ」と呼ばれています。
【第三段階 赤ニキビ・黄ニキビ】
白ニキビが進行すると毛穴の中から外側までえんしょう画怒り、毛穴のまわりまで赤く腫れてしまいます。(赤ニキビ)
さらに炎症が進行するとニキビが化膿して膿が溜まります。この状態が「黄ニキビ」です。
毛穴の中や周囲には白血球が集まって、アクネ菌を攻撃しています。
【第四段階 芯のあるニキビ】
黄ニキビがさらに進行すると、皮膚の下に血液や膿が溜まって大きく腫れ上がります。
こうなると触らなくても痛みや痒みが伴います。
そして、皮膚の下に溜まった血液や膿がニキビの芯になります。
芯は潰して取り出していいの?
さて、白ニキビや赤ニキビなど、ニキビが悪化していくステップについてはわかりましたが
結局芯ができてしまったあとはどうすればいいのでしょうか。
結論から言うと「極力自分では潰さず、自然に潰れるのを待つ」ことです。
痛みのある黄ニキビの状態は見た目も気になりますが、これはまだ白血球がアクネ菌と戦っている段階です。
ニキビのできている周りの組織はまだ回復していないので無理やり潰すと炎症が悪化して痕や色素が残ってしまいます。
押しても潰れないからといって針で潰すなんてもってのほか。
硬い芯が出てくるような状態は潰すには早いと思いましょう。
黄ニキビの状態でしばらく我慢していると次第に炎症がおさまり、
赤みが引いて白い膿だけがぷっくりと浮いた状態になります。
ここまでくれば白血球の戦いは終わっていて、あとは膿を体外に排出するだけです。
寝ているときや洗顔のときの自然な摩擦でほうっておいても潰れてくれますが、
どうしても気になるときは手を清潔にして潰してしまっても大丈夫です。
血は出てこず、白い膿だけが出てくるはずです。膿なので臭いがしても問題ありません。
潰したあと、または自然に潰れたのを見つけたあとは患部を清潔に保ちましょう。
特に顔を手で触る癖のある人は要注意です。
ニキビかどうか見極める!粉瘤との違いは?
大きなニキビができた!と思っていたら、実はニキビではなかったというケースがあります。
それは「粉瘤」と呼ばれるもので、見た目はニキビとよく似ていますがケアの方法が違います。
ニキビかも?と思ったら、まずは粉瘤かどうかを確認しましょう。
粉瘤ってなに?
皮膚はターンオーバーによって角質や皮脂が剥げ落ちるようになっています。
ところが、その老廃物が剥がれ落ちずに皮膚の下に溜まってしまったものが粉瘤です。
顔だけでなく、身体中のどこにでもでき、半球状に盛り上がった形をしています。かなり大きくなることもあり、そうなると手術が必要とされることもあります。
ニキビと粉瘤の違い
ニキビは毛穴で起こるものですが、粉瘤とはケアの方法が違うため、最初に違いを見極めておきましょう。
・サイズ
ニキビは大きくなっても数ミリ程度までです。しかしながら、粉瘤は数センチから数十センチになることもありますので、どんどん大きくなるようなら皮膚科を受診しましょう。
・ニオイ
ニキビは基本的に悪臭はしませんが、粉瘤は老廃物が溜まったものなので悪臭がします。
部位によっては確認するのが難しいかもしれませんが、ニキビとの区別に大いに役に立ちます。
・開口部
粉瘤の真ん中をよく見ると、中心あたりに黒い点があります。
ただし、「黒ニキビ」と見分けがつかない場合もあるため、総合的に判断する必要があります。
・部位
ニキビは顔、背中の上方、胸の部分など、皮脂が多い部分にできることがほとんどです。
もちろんニキビの原因は皮脂が多いことだけではありませんが、それ以外の部位にできたものは、粉瘤の可能性があるため、よく観察してみましょう。
粉瘤だったらどうする?
ニキビがはある程度まで自分でケアできますが、粉瘤は自宅ケアでは完治しません。
感染したり、大きくなったりすると、病院での治療が必要ですので、あまりにニキビが大きいと思ったら、皮膚科できちんと診断してもらいましょう。
繰り返さないためにはどうすればいい
芯のあるニキビは治るまでに時間がかかるし、もうニキビのない生活を送りたい!と思いますよね。
根本ケアには生活習慣の見直しが必要ですが気をつけて欲しいポイントを2点お伝えします。
・ニキビを潰さない
先程もお伝えしたとおり、ニキビは極力潰さないことです。
芯ができる前の段階のニキビも「潰したほうが早く治るんじゃないかな?」と思ってしまうかもしれませんが、
潰したところから雑菌が入ってしまい炎症を悪化させる原因になります。
さらに、大きくなってしまったニキビの場合、ニキビをつぶすとさらに周辺の皮膚まで傷めてニキビ痕が残ってしまう原因となります。
気になるのはわかりますが、なるべく触れず、つぶさないでください!
※ニキビ跡が気になる人は以下の記事を参考にしてください
男のクレーター肌(ニキビ跡)は治療が出来るのか?日々の予防と対策方法をご紹介
・洗顔しすぎない
もう繰り返したくない!と思って新しい洗顔料を買ってきて1日に何度も洗顔をした経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
過度な洗顔は肌に必要な油分までも落としてしまい、肌の乾燥に繋がります。
乾燥していると肌をバリアするため皮脂が過剰に分泌されやすくなり、結果としてニキビができやすくなってしまいます。
洗顔は、朝夕2回程度にして、その後の保湿ケアをプラスするようにしましょう。
アクネケアと保湿の両面から成分が配合されている洗顔料や化粧水を選ぶのがおすすめです。
メンズニキビケアで40年の実績があるエステサロン「ラ・パルレ」では
ニキビに悩む方のことを考えた「ラフレル」という医薬部外品の洗顔・化粧水を販売しています。
ドラッグストアなどで売っているものより少しお高いですが10年以上のロングセラー商品なので、なにを選んでいいかわからない方にはおすすめの商品です。
まとめ
芯のあるニキビは、ニキビの最終段階であることがわかりましたでしょうか。
大変傷つきやすい状態ですので、できる限り触らないのが正解です。
ニキビが悪化するとニキビ痕になりやすく、痕になるとケアが難しくなってしまいます。
ニキビはできる前に予防することが大切と考え、根本的なケアをしていきましょう。