大切な商談やデートを控えているのに、目立つ場所にニキビができてしまうと、印象がダウンしないか気になってしまうのではないでしょうか。
人の視線が集まりやすい顎周辺にニキビができてしまったら特に気になります。
ここでは、顎ニキビを早く治すためのケア方法の参考として、具体的なスキンケアごとに特徴をまとめてご紹介します。
1日で顎ニキビを改善するのは可能?
ニキビと一言でいっても、大きく分けて思春期ニキビと大人ニキビの2種類が存在します。
簡単に解説すると、思春期ニキビは男性ホルモンの分泌が活発になる思春期に出来やすいニキビ。
男性ホルモンのはたらきで過剰に分泌された皮脂が汚れとともに毛穴に溜まり、酸化したり雑菌が繁殖することで起こることの多いニキビです。
これに対し、大人ニキビの原因は皮脂の量や毛穴の汚れだけに限らず、生活習慣や食生活の乱れ、心身のストレスなどです。
原因が異なるニキビなのでスキンケアの方法も異なってきます。ニキビが出来る原因を理解すればニキビを根本的に改善できます。
ここでは明日に大事な予定が入ってしまい顎ニキビをどうしても消したい人のために1日で改善が目込める方法をご紹介します。
ニキビ用の塗り薬で改善
顎ニキビに直接塗り、一晩おくと、炎症を鎮める成分によって腫れや赤みを軽減してくれる治療薬があります。
ニキビ専用と書いているものの他、書いていなくともニキビの原因菌(アクネ菌など)への殺菌作用があるものも利用されています。
中には、余分な皮脂を吸収してくれるニキビ治療薬もあり、ドラッグストアなどで誰でも気軽に購入することが可能です。
先に解説したとおり、ニキビには思春期ニキビと大人ニキビの2種類が存在します。これらのニキビ治療薬もすべてのニキビに向いているわけではないため、使用の際は十分な注意が必要です。
大人ニキビは、肌の乾燥が原因のひとつ。もし余分な皮脂を吸収してくれるタイプのニキビ治療薬を塗ってしまうと、逆効果です。
塗り薬が肌に必要な皮脂までも吸収してしまったり、乾燥がさらに進んだりと、かえってニキビの悪化を招く可能性があります。
また、このような市販薬は炎症が起こっていない症状の軽いニキビにしか効果が見込めません。白ニキビや黒ニキビというニキビの初期段階の人にはおすすめです。
炎症が進んで赤くなったり腫れたり、さらに膿まで出ているようなニキビは、より効果を期待できるケアが必要です。
医療機関でニキビを潰す治療法を受ける
医療機関ではあえてニキビを潰す治療法があります。
厳密にはニキビの部分に針で穴を開け芯を出す治療で『面皰(めんぽう)圧出』というものがありますので、選択肢の一つになりそうです。
ただし皮膚科で治療を受けた場合も、人によってはかえって顎ニキビがひどくなったり跡が残ってしまう場合もあります。
自分でニキビを潰しても大丈夫?
ネット通販なのでニキビ取りというセルフケアができる器具も販売されていますが、自分でニキビを潰すのはおすすめできません。
ニキビを潰すことで雑菌が入り炎症を起こすやすくなってしまいますから、悪化する危険が高まります。
ニキビ跡になりやすいですし、さらに悪化が進みクレーター肌にまでなるとケアをするのもかなり時間を要することになります。
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1~2週間で顎ニキビを改善するのは可能?
適切な治療を受けるか、ケアを行えば1~2週間で顎ニキビの症状を改善することは難しくありません。
もちろん、体質の差や治療法・ケア方法との相性もあるため、必ずしも短期間で良くなるわけでないことを理解しておきましょう。
市販薬やスキンケア用品で顎ニキビケアをする
塗り薬の他、肌の代謝に必要な栄養を多く含む「ニキビや肌荒れで悩む人向け」の飲み薬などを活用する方法もあります。
また、大人ニキビは乾燥が原因の一端となっていることから、洗顔後の化粧水や保湿クリームで肌のケアを心がけるのもおすすめです。
「男性が化粧水なんて」と思うかもしれませんが、近年は男性向けの製品も多く開発されておりお店にやネット通販でもたくさんの種類の化粧水を選ぶことができるようになりました。
男性でも洗顔後や入浴後のスキンケアに化粧水を使うことは当たり前のこととなりました。
ただし、肌の代謝は時間がかかるうえ、薬や化粧水は個人差が出やすいものです。
人によっては1~2週間で満足のいく結果を得られない可能性もあるため、長期間のケアを忘れずに行うことが肝心です。
皮膚科を受診し顎ニキビの治療を受ける
市販薬よりも適切な薬を得られるメリットを持つのが皮膚科受診です。
塗り薬と飲み薬の両方があり、個人の症状に合わせたものを処方されます。
たとえば、炎症が進んで膿がたまり、ニキビの中央に白っぽい芯ができている状態の黄ニキビには、抗生剤入りの塗り薬を処方してくれます。
処方される塗り薬や飲み薬のタイプも2週間の使用・服用をひとつの目安としています。
もし処方された薬を2週間使い続けても改善が見られない場合は「薬が合っていないかもしれない」と担当医師に相談してみましょう。
自己判断で通院をやめてしまうと「自分に合う薬」がわからないままになってしまいますよ。
そのほか、面皰圧出による治療を行うこともありますが、仮に面皰圧出でニキビの芯を取り除いても、炎症によるダメージはまだ残っています。
処方された薬でしっかりと炎症を抑え、腫れや赤みが消えるまで、自己判断でケアを中断しないでください。
皮膚科で処方された薬の使用は、あくまで既に出来たニキビに対しての治療です。
ニキビの原因となった行動や生活を繰り返していると、すぐにまた再発するリスクがあることは理解しておかないと繰り返すニキビに苦しむことになります。
1ヶ月で顎ニキビを改善するのは可能?
ニキビを1ヶ月で改善するには、身体の内外どちらも適切なケアが必要です。
生活習慣を見直して体の内側から改善しよう
顎にできるニキビが大人ニキビであった場合、必要なのは清潔な肌を保つことと体質そのものの改善です。
体質改善によってニキビ自体を出来にくくしたり、肌のターンオーバーを促して既にできたニキビ跡や顎ニキビにアプローチしたりできます。
体質を改善するには、生活習慣の見直しが必要です。
規則正しく十分な睡眠や、食事の栄養バランスなど、現代人が乱しやすい部分を意識して改善してみましょう。
肌の元となったり、お通じに欠かせないビタミンやミネラル、食物繊維など、不足しがちな栄養をきちんと摂りましょう。ちなみに、糖や脂は顎ニキビや頬のニキビの一因にもなります。これらは過剰摂取に注意しましょう。
仕事の付き合いで飲みに行くことも多いと思いますが、身体にストレスを与えるアルコールも控える必要があります。
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また、肌への刺激やお手入れも見直してみましょう。たとえば洗顔の際に強く擦りすぎるのは、肌を刺激することになり、ニキビやその他の肌トラブルを招きます。
汚れを落とすことは大切ですが、落としただけでは不十分。適度な水分量のある肌を維持しなければ、肌本来の力を引き出せません。
そのためには、スキンケアをきちんと行うことが大切です。洗顔によって失った水分を化粧水で補い、肌が本来持つバリア機能が正常にはたらくよう、保湿の出来る化粧品を使ってお手入れしましょう。
男性特有の身だしなみといえば髭剃りですが、使用機器や方法についても再確認して肌へのダメージをなくすことも大事です。
さらには、顎ニキビだと思って頑張ってセルフケアをしていたら、実はニキビじゃなかったなんてこともあるかもしれません。
思い込みで自分でケアをせず専門家に相談してみることも大切です。
肌や体質から改善するには、一朝一夕のケアでは不十分です。
大人ニキビというのは身体の内側から改善する必要があります。長期的に取り組んではじめて顎ニキビなど肌の問題に悩まされない健康的な肌を作ることができます。
さいごに
顎ニキビは場所的にも目立つため、早めに治したいと誰もが思うもの。
治療薬を使ったりスキンケアをすることで、早く治すことができる場合もあります。
しかし、一時的な治療ではなく、普段から顎ニキビの出来にくい肌作りを心がけなければ、また同じような場所にニキビが出来てしまう可能性があります。
日頃から適切なスキンケアを行い、心身ともに健康を保ちニキビに発生自体を予防していきいましょう!