ニキビ(吹き出物)は一年中できるものではありますが、その原因は季節ごとに違うことをご存知でしたか?
季節ごとに、ニキビができる原因もその対策も違ってくるため、特徴を知り適切なセルフケアができるように解説していきます。
ニキビと季節の関係
四季を楽しめる日本の気候は、季節の移り変わりが風物詩となっている情緒豊かなものではありますが、定期的に環境が変化するとも言えます。
季節の変化に伴い、身体や肌にも違う影響が出るので、ニキビと季節の関係も変わってくるのです。
いつものニキビ対策をしているのに改善しないとお悩みの場合は、季節特有の原因によるものかもしれません。
気温と湿度
日本は縦に長いため、地域でかなり気温も湿度も違います。
季節によってニキビのできる原因が違うのは、気温と湿度の違いが大きく関係しているのです。
季節毎の平均気温を見てみると、(2021〜2023年・東京)
- 1月 → 5.3℃
- 4月 → 15.6℃
- 8月 → 28.0℃
- 10月 → 18.1℃
と変化しており、その差は22.7度もあるのです。
人間は恒常性(ホメオスタシス)という体内温度を一定に保つ機能があるため、季節によって気温が変化すると、それに合わせて体温が一定になるよう調節しているのです。
この調節が上手くいかないと、ニキビや肌荒れなど肌トラブルとなって現れやすくなります。
また、季節によって湿度も変化するため、乾燥した季節には肌はより乾燥しやすくなり、ニキビができやすくなります。
つまり、ニキビのケアは季節に合わせて変えていく必要があるのです。
紫外線
肌が老化する80%の原因は紫外線と言われるほど、紫外線はお肌にとって良くないものです。
紫外線を気にする男性はあまりいませんが、季節によって変化する紫外線の量には気をつけましょう。
ニキビと紫外線は直接関係ないように感じますが、紫外線をたくさん浴びることで肌のバリア機能を低下させるため、ニキビができやすくなったり、今あるニキビを悪化させたりします。
春から夏の紫外線の多い季節はもちろん、秋や冬でも油断しないことが大切です。
花粉や大気汚染
スギ花粉の飛散量が多い2〜5月頃に、肌のかゆみや赤み、ニキビといった肌トラブルを訴える人が多くなっています。
これは、バリア機能が低下した肌に花粉が付着することで刺激を受けやすくなって起こるトラブルです。
花粉だけでなく、春先の黄砂やPM2.5といった大気汚染によっても肌は敏感に傾き、ニキビができやすくなります。
花粉症ではなくても、花粉によるニキビや肌荒れは起こりますので注意しましょう。
春のニキビの対策をしよう!
春ニキビの特徴とは
暖かくなってウキウキする春ですが、転勤や異動、入社などによって別れと出会いが多い時期でもあります。
季節の変化とともに、自分の環境も変化することが多く、ストレスを感じやすい季節なのです。
花粉の季節でもあり、黄砂やハウスダストといったアレルギー症状が多いのも春。
自律神経が乱れてストレスやアレルギーによってバリア機能が低下し、ニキビが悪化することも。
心身共に、季節の変化、環境の変化に早く慣れ、リラックスして過ごすことを心がけましょう。
春ニキビの原因とは
暖かくなり、桜が咲き、心もうきうきしがちな春ですが、花粉症の季節でもあり体調を崩す人が少なくないのも春です。
ニキビもできやすい季節なので、その原因を探ってみましょう。
春ニキビの原因①【気温の乱高下】
春は気温が上昇してきますが、「三寒四温」とも言うように、暖かい日が続いたかと思うと急に冬に戻ったように寒くなったりと、気温の乱高下があります。
気温差が大きいと、体温を一定に保とうとするため自律神経がフル活動して疲労し、肌の皮脂分泌量が不安定になってしまうのです。
皮脂が増えればニキビの原因となるので、気温差の激しい春には繰り返すニキビができやすくなるのです。
春ニキビの原因②【紫外線量の増加】
冬の間に肌はターンオーバーによって夏のダメージを脱ぎ去り、一年間で一番白い肌をしています。
しかし春になって紫外線量が増えてくると、白い肌のために紫外線から守り切れずにダメージを受けやすくなってしまいます。
春はまだ紫外線が弱いからと、紫外線対策を怠ってしまうと夏より大きなダメージを受けてしまうことも。
紫外線を浴びて角質は厚くなり、毛穴が塞がってニキビもできやすくなってしまいます。
また、肌の水分が蒸発して乾燥するので、バリア機能も低下してさらにニキビができる環境になります。
春ニキビの原因③【花粉・大気汚染】
2月頃から5月頃まで飛散するスギ花粉をはじめ、黄砂やPM2.5といった大気汚染によるアレルギーが多いのも春です。
花粉症とニキビは関係ないようですが、実は大きな影響があるのです。
肌に花粉やアレルギー物質が付着することで、肌は敏感になりやすく、バリア機能が低下しているとかゆみや赤みが出たり、ニキビなど吹き出物が出たりするのです。
花粉症でなくても、肌が敏感になり肌荒れすることはありますので、春にだけニキビが改善しないと悩んでいる人は、一度何かのアレルギーを疑ってみるといいでしょう。
春ニキビの原因④【ライフスタイルの変化】
春は出会いと別れの季節でもありますが、転勤や異動、新入社員が入るなど生活環境が大きく変化することがあります。
自覚はなくても、このライフスタイルの変化でかなりストレスを受けたり、疲れたりして、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。
自律神経とは、昼間活発になる「交感神経」と、夜やリラックス時に活発になる「副交感神経」が交互に作用することで成り立っています。
このバランスが乱れると、よく眠れなかったり、胃腸の調子が悪くなったり、全身の状態に悪い影響を与えてしまいます。
身体の内側の不調は、肌のバリア機能を低下させ、ターンオーバーを乱してニキビができやすくなってしまうのです。
春ニキビ対策のセルフケアのポイントとは?
春ニキビの原因がわかったところで、セルフケアをしていきましょう。
大人ニキビはできてしまってから治すより予防が肝心です。
季節によってニキビ対策は違うので、春には春のケアが必要です。
春ニキビの対策①【保湿】
ニキビ対策に一年中必要な保湿ですが、春ニキビは特に気温の差が激しいため、より小まめなスキンケアの切り替えが必要です。
暖かいからといってすぐに保湿クリームをさっぱりタイプに変えたりすると、肌の奥が乾いてしまい、逆に皮脂が過剰に分泌され、毛穴に詰まってニキビができてしまいます。
春になったからと安心せずに、保湿は十分に行ってください。特に、洗顔後、ヒゲ剃り後はすぐに保湿クリームをつけましょう。
春ニキビの対策②【紫外線対策】
春の紫外線を甘く見てはいけません。
男性は少々日焼けしても気にしないでしょうが、紫外線が肌やニキビに与えるダメージを考えると、日焼け止めは一年中つけることをおすすめします。
ニキビがある時に紫外線を浴びると、炎症が悪化することさえあります。
春はアレルギーによって敏感肌に傾きやすいため、成分は敏感肌用などやさしいものを使うといいでしょう。SPF値は大きすぎると肌への刺激が強くなりますので、30程度あれば十分です。
春ニキビの対策③【アレルギー対策】
目に見えなくても、花粉や黄砂といったアレルギー源は皮膚や髪に付着しています。
春は特にその量が多いので、花粉症ではない人でも肌荒れやニキビに悩まされることがあるのです。
対策としては、帰宅後すぐに洗顔することです。できれば一緒にシャンプーもできるとベター。
ただし、ごしごし強く洗わず、30度のぬるま湯でしっかり石鹸の泡を立て、やさしくなでるように洗いましょう。
洗顔、シャンプーともにすすぎは十分すぎるほど十分にしてください。
外出時にマスクや帽子をするのも、アレルゲンの影響を最小限にするよい方法です。
春ニキビの対策④【ストレス対策】
春はライフスタイルが変化することによって、わくわくすることも多いのですが、実はそれさえも心身にとってはストレスの場合があるものです。
社会人にとって環境の変化は仕方のないことですが、ニキビ対策には以下の2つの方法をおすすめします。
・軽い運動をする
ウォーキングやストレッチといった、軽い有酸素運動で汗ばむ程度動くことで、心身ともにスッキリできます。
全身の筋肉を刺激することで血行が促され、代謝がよくなることで肌の調子もよくなり、ニキビ対策にもなります。
・ゆっくり入浴する
気温が上がってくるとシャワーで済ませる人も多くなりますが、バスタブにお湯を張って、ゆっくり入浴しましょう。
ストレスによって乱れて自律神経が整い、質のよい睡眠がとれるようになります。肌の新陳代謝も促してくれるので、ニキビにもよい習慣です。
インナードライが原因かも?
春にニキビができやすいのは、インナードライと呼ばれる肌の状態のせいかもしれません。インナードライとはどんなものか、その対策をご紹介します。
インナードライ肌とは?
インナードライとは、肌の内側が乾燥している状態のことです。
肌の内側が乾燥していると、それを潤そうとして皮脂が過剰に分泌されます。そしてニキビができやすくなります。
肌は脂っぽいのに内側は乾燥しているのがインナードライの困ったところ。
皮脂が多いせいでオイリー肌と思い込み、自分の肌の乾燥に気付かず、皮脂を取るために洗顔をたくさんしたり、洗浄力の強い洗顔料で洗ったりして、余計に乾燥を進行させているのです。
乾燥が進めば、さらに皮脂は過剰に分泌され、ますますニキビ肌になってしまいます。春は特にインナードライに気をつけてください。
インナードライの見分け方
それでは、オイリー肌かインナードライ肌か、どうやって見分ければよいのでしょうか?
見分けるには、洗顔後何もつけない状態で30分放置した肌で判断します。
洗顔後30分くらい経つと、Tゾーンがテカってくるようならオイリー肌です。ちなみに、オイリー肌とは、油分も水分も多い肌なので乾燥はしていません。
一方、洗顔後なにもつけないと、最初つっぱる感じがしたり、カサカサしたりしていたのに、30分後にはテカってくるというのがインナードライ肌です。
インナードライ肌の対策
まずは、洗顔のしすぎや洗浄力の強い洗顔料の使用をやめましょう。洗顔は1日2回、石けんタイプを使うのがおすすめです。
そして、洗顔後や入浴後すぐに保湿剤を塗ることが大切です。特にインナードライ肌であれば、「セラミド」や「ヒアルロン酸」が配合された保湿クリームがいいでしょう。
そして、内側から保湿するにはやはり食べ物に気をつけてください。
インナードライ肌におすすめなのは、新陳代謝を良くしてくれるビタミンB2、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB6、血流のめぐりを促すビタミンEが含まれた食材です。
これらが多く含まれる食材は以下の通りです。積極的に食事に取り入れてください。
- ビタミンB2…たらこ、卵、大豆製品、乳製品、レバーなど
- ビタミンB6…豚肉、さんま、まぐろの赤身、バナナなど
- ビタミンE…アーモンド、ビーナッツ、ゴマ、アボカドなど
ニキビに効く食べ物ってあるの?食事から摂る栄養の重要度【管理栄養士監修】
夏のニキビの対策をしよう!
夏ニキビの特徴とは
夏は紫外線が強いだけでなく、大量に汗をかく季節です。
紫外線を浴びてバリア機能が衰え、冷房によって肌が乾燥すると、ニキビはできやすくなります。
夏ニキビは、できたニキビに紫外線が当たり、茶色いシミのような色素沈着タイプのニキビ跡になることも心配な季節です。
夏は皮脂が多く出て乾燥と無縁と思いがちですが、冷房や汗を拭く、シャワーをよく浴びる、よく洗顔するといったことで肌の乾燥をまねきがちです。
肌が乾燥すると、それを補うために皮脂は余分に分泌され、ニキビの原因となりますので、夏でも保湿ケアは大切です。
夏ニキビの原因とは
夏は開放的になって、スキンケアを怠りがちです。女性と違い、紫外線対策をあまりやらない男性は、ニキビができやすいばかりか、ニキビが悪化したりニキビ跡になったりしやすい時期なのです。
夏ニキビの原因①【紫外線】
夏の紫外線量は、冬の5倍とも言われています。3月頃から増え始めた紫外線は、7〜8月にピークを迎え、肌荒れやニキビなどに多大な影響を与えるのです。
紫外線にはUVA波とUVB波があり、特にUVA波は肌の奥の真皮まで到達するため、肌の老化ばかりかシミなどの原因にもなってしまいます。
UVB波は日焼けを起こす紫外線なので、大人ニキビがある時に紫外線を浴びると、余計にシミとなってニキビ跡になりやすいのです。
健康な肌でも紫外線を浴びることでターンオーバーが乱れ、角質が厚くなるためにニキビができやすくなってしまいます。
夏ニキビの原因②【皮脂と汗】
夏は汗をかくので、ベタついて肌が脂っぽくなります。皮脂量も増えるため毛穴に皮脂が詰まりやすく、ニキビができやすくなります。
また、汗をかいてそのままにしておくと、皮脂と混ざって雑菌が繁殖し、雑菌が刺激してアクネ菌も増えてしまいます。
夏の皮脂や汗は、放置しないで正しく対策をしましょう。
夏ニキビの原因③【洗いすぎ】
夏は汗もかくし皮脂の分泌量も多いので、肌がベタつきます。ニキビによくないから、清潔にしようとするのはいいのですが、かといって洗いすぎもニキビの原因となってしまいます。
洗顔の回数が多くなると、確かに皮脂は取れるのですが、取りすぎてしまうと皮脂は肌を潤そうとしてさらに過剰に分泌されてしまうのです。
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まってアクネ菌が繁殖し、ニキビの原因となります。
洗顔は朝夕2回にとどめ、汗や皮脂は別の対策をとりましょう。
夏ニキビの原因④【エアコン】
猛暑が続く昨今の夏ですが、外は高温多湿、室内はエアコンで低温低湿度になっています。
長い時間エアコンの入った室内にいると、汗や皮脂で脂っぽかった肌も乾燥し、ベタついているのに内側が乾いているという「隠れ乾燥」を起こしてしまうのです。
エアコンによって肌が乾燥していることを忘れないようにしてください。
夏ニキビ対策のセルフケアのポイントとは?
夏ニキビの原因がわかったところで、ニキビケアの方法をご紹介しましょう。ニキビを繰り返さないためにも、しっかりとしたケアが必要です。
UVケア
女性は紫外線が大敵としてケアしている人が多いのですが、男性は紫外線に無頓着で肌が焼けることを気にしない人が多いです。
紫外線を浴びると活性酸素が発生し、肌の老化が進行します。シミやシワの原因になるばかりか、肌のバリア機能を低下させてニキビの原因にもなります。
毎日日焼け止めクリームを塗り、日中10時〜14時の間に外出する場合は、帽子を被るなどして直接日光を浴びないように気をつけましょう。
日焼け止めの選び方については詳しく後述します。
皮脂と汗のケア
夏にはつきものの皮脂と汗ですが、皮脂は洗顔やあぶらとり紙などで取りすぎると、余計に分泌されるのでNGです。
汗は放置するとべたつくばかりか、雑菌を繁殖させてしまい、大人ニキビの原因菌を増やしてしまうので、汗をかいたらウェットティッシュなど少し水を含んだもので、抑えるようにして拭き取りましょう。
ゴシゴシこすったり、乾いたタオルで強く拭くと、肌を刺激してニキビに悪影響ですので注意しましょう。
乾燥
男性は、夏にエアコンをガンガン効かせてしまう人が多いようです。熱を発しやすい男性は、エコ設定の28度では物足りないでしょうが、設定温度はそれより下げないようにしましょう。
乾燥予防にと、肌に直接化粧水などをスプレーすると、水分が蒸発する時に肌の水分まで一緒に蒸発してしまうので、こまめに保湿クリームを塗り直します。
セラミドやヒアルロン酸、を含むものがおすすめです。
日焼け止めの選び方
紫外線がニキビに悪いことはわかっても、どんな日焼け止めを選べばいいのかわからないことと思います。
紫外線から肌を守るための知識と、日焼け止めの選び方をご紹介します。
SPFとPAの違いとは?
紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類があります。このうちUVC波はオゾン層で吸収され、地表には届きません。
ニキビに影響があるのは、UVA波とUVB波です。
UVA波は波長が長く、肌の深部まで届いてシミやシワの原因となります。曇りの日や窓ガラスも通り抜けるので、一年中対策をした方がいい紫外線です。
UVA波を防ぐ指標が「PA」で表されるもので、「PA++」や「PA++++」と表記されています。+は4段階あり、+の数が多いほど予防効果が高くなります。
一方、UVB波はサンバーンという肌を赤く日焼けさせる紫外線です。日焼けして肌が黒くなるのは、紫外線から肌を守ろうとしているから。
つまり、肌を守るために肌はメラニン色素を作り出しているのです。重度になると火傷と同じダメージになるため、シミやくすみとなって肌に残りやすくなります。ニキビがあればシミのようなニキビ跡となって残りやすいのはこのためです。
UVB波を防ぐ指標はSPFで表され、最高値が50です。
ただし、SPFが高すぎると肌に刺激になるため、一日中外で過ごす以外なら、SPF30程度で十分です。
日焼け止めを選ぶときの注意ポイント
敏感肌の人は日焼け止めも刺激に感じてしまうことがあります。
日焼け止めに入っている成分で注意していただきたいのは、「紫外線吸収剤」です。
これは様々な健康被害の可能性が指摘されていて、ニキビにも悪い影響を与えかねません。特にSPF値の高いものに使われていることが多いので、成分表はよく確認しましょう。
日焼け止めの塗り方
SPFとPAの値は、2mg/1㎠で日焼け止めを塗った時のもの。これを実際にやってみると、かなり多い量の日焼け止めを肌に塗らなければなりません。
日焼け止めはケチらず、たっぷりの分量をムラにならないように肌に塗りましょう。
また、夏は汗で日焼け止めも落ちやすいため、3〜4時間おきに塗り直すことも忘れずに。
秋のニキビの対策をしよう!
秋ニキビの特徴
紫外線量も減り、気温も過ごしやすくなる秋ですが、夏の疲れが出る季節です。
ターンオーバーの周期が約1ヶ月であることを考えると、夏に受けたダメージが、秋口になって出てくることは間違いありません。
肌がダメージを受けていると、バリア機能の低下はもとより、乾燥も深刻になり、余計にニキビや肌荒れなどの肌トラブルを起こしやすくなります。
また、春とは違ったアレルギー症状がでやすいのもこの季節。
疲れ切った肌に、アレルギー刺激が加わると強い赤みが出たり、ニキビが悪化する原因となりますので、十分なケアが必要です。
秋ニキビの原因と対策
秋は季節の変わり目でもありますが、春先と違って突出したニキビの原因がないのも特徴。
アクティブに動きたくなる秋だからこそ、ニキビ予防を心がけましょう。
秋ニキビの原因①【寒暖差】
夏が終わり冬に向かう秋は、朝夕は涼しくても日中暑いこともあり、肌にとってストレスの多い時期です。
気温の寒暖差が大きいと、自律神経のバランスが崩れ、よく眠れなかったり疲れがとれにくくなったりします。
連鎖してホルモンバランスも乱れてしまい、皮脂が多くなってニキビの原因となってしまいます。
服装で上手に調節して、自律神経を整えてあげましょう。
秋ニキビの原因②【乾燥】
まだ暑い最中の9月にも白い粉をふいたような乾燥を起こすほど、秋口は乾燥しやすいのです。
肌がなんとなくかゆい、顔にブツブツと赤い吹き出物ができるというトラブルも起きやすくなります。
夏は湿度が高いのですが、9月になると湿度は徐々に下がっていくため、角質層は乾きやすくバリア機能が低下していきます。
洗顔後に顔が突っ張るなと感じたら、すぐにコスメを夏のさっぱりしたものから保湿力の高いものに変えましょう。
秋ニキビの原因③【紫外線】
紫外線は減ってはきていますが、まだまだ注意しなければならないのが秋の紫外線です。
気候がいいために、屋外でスポーツなどをする機会も増えるため、紫外線対策を何もしなければ日焼けをしてしまいます。
紫外線の中のUVA波は、曇りの日やガラスも通過し、肌の深部の真皮まで届くため、秋といえど紫外線対策はしっかり行ってください。
秋ニキビの原因④【アレルギー】
春ほどではないにしても、秋はアレルギーを起こす花粉や大気汚染物質が多い時期です。
秋に黄砂が観測されることはほとんどありませんが、PM2.5は多い時期となるので、アレルギーのある人は注意しましょう。
アレルギーは、肌を敏感にすることもあり、赤みやかゆみ、湿疹やニキビなどを起こすこともあります。
花粉症やアレルギーではない人も、皮膚に突然症状があらわれることもあります。
春は大丈夫でも、秋にアレルギーを起こすこともあるので、この時期だけ肌荒れを起こすようなら、1度アレルギー検査をしてみてもいいでしょう。
秋ニキビ対策のセルフケアのポイントとは?
大人ニキビは繰り返すという特徴がありますが、秋のニキビにはどういうケアをしたらいいのでしょうか。
秋ニキビの対策①【保湿】
肌の手入れは、季節を問わず保湿が第一です。
夏の疲れが出やすい秋は、気温の変化や湿度の低下に伴ってあっという間に乾燥肌へ傾きます。
女性のコスメなら夏用・冬用があったりしますが、男性は季節によって化粧品を変えるという感覚があまりないかもしれません。
9月になると急に肌がかさつくようになりますので、乾燥を感じる前に夏に使っていたローションを、保湿力の高い化粧品に変えてください。
おすすめは、セラミド、ヒアルロン酸が配合された保湿クリームです。秋から冬にかけては、乳液かクリームタイプが良いでしょう。
秋ニキビの対策②【アレルギー対策】
秋はまだ暑い日もあり、そんな日にスポーツをしたりすると汗をかきます。そこに花粉やPM2.5が付着したりすると、皮脂と混ざって雑菌が増え、ニキビができやすくなってしまいます。
汗はこまめに拭き、肌はいつも清潔に保ちましょう。
帰宅したら洗顔、シャンプーをするのがアレルギー対策にはおすすめです。
とはいえ、洗顔はしすぎると皮脂が過剰に分泌され、ニキビの原因となってしまいますので、洗浄力のおだやかな石鹸を使い、洗いすぎには注意してください。
秋ニキビの対策③【UVケア】
真夏ほどではないにしても、秋にも紫外線は容赦なく降り注いでいます。
サンバーン(皮膚が赤くなる現象)を起こすUVB波は弱くなりますが、UVA波は肌の奥まで届いて、ターンオーバーを乱したり、肌のバリア機能を低下させたりします。
秋になっても日焼け止めは毎日塗り、しっかりUVケアをしてください。
秋ニキビの対策④【食事】
食欲の秋とも言いますが、秋についつい食べ過ぎたり飲みすぎたりする人は多いかもしれません。
食べ物から摂る栄養が、肌の健康を支えていますので、暴飲暴食にならないようバランスよく食べましょう。暴飲暴食は、腸内環境も悪化して繰り返す大人ニキビの原因にもなります。
秋はニキビケアによいビタミン豊富なフルーツがたくさんあるので、積極的に摂ります。ぶどうやりんごは秋が旬なのでおすすめです。
外食が続く場合でも、定食のような白米・みそ汁・魚or肉・サラダといった、主食+数種類のおかずがあるものを選ぶと、栄養バランスのよい食事になります。
ニキビに効く食べ物ってあるの?食事から摂る栄養の重要度【管理栄養士監修】
冬のニキビの対策をしよう!
冬ニキビの特徴
気温とともに、湿度もグッと下がるのが冬です。冬に肌が乾燥するのを自覚している人は多いでしょうが、夏と同じ乾燥対策ではニキビができたり悪化したりしてしまいます。
乾燥によってニキビができやすい季節ですが、冬はさらにできたニキビが治りにくい傾向にあります。
それは、気温が低下するために身体が冷えて、血流も低下するため、酸素や栄養が届けられずにニキビがよくなりにくいのです。
男性は女性に比べて冷え性は少ないのですが、肌の保湿とともに身体を冷やさないように気をつけることは大切です。
冬ニキビの原因と対策
冬は乾燥するからニキビと無縁と思い込んでいる人がいますが、その乾燥がニキビの原因とも言えるのが冬です。
どうして冬の乾燥でニキビができてしまうのでしょうか。
冬ニキビの原因①【外気の乾燥】
冬は気温も湿度も1年で一番下がる季節です。
これには温度も関係しており、空気中の水分量は温度が高い方が多くなるためなのです。
つまり、温度の下がる冬は空気中の水分量が少なくなり、空気が乾燥しているのです。
外気が乾燥することによって、肌の水分が奪われやすいだけでなく、外気に触れる肌の表面温度が下がることによって水分量が少なくなってしまうのです。
肌が乾燥すれば、肌を守ろうとして角質が厚くなり、肌はゴワゴワに。角質で毛穴が塞がれることでニキビができやすくなってしまいます。
冬ニキビの原因②【暖房による乾燥】
冬の室内では暖房が効いていることが多いですが、暖房器具によっては空気が乾燥しやすくなってしまいます。
エアコン、こたつや電気カーペットなどは特に乾燥しやすいため、部屋に湿度計を置くなどして乾燥しすぎないように調節しましょう。
室内の湿度は、40〜60%が最適で、これは春や秋も同様です。
湿度40%以下なら乾きすぎ、60%以上になると今度はカビやなどの原因となってしまいますので、適切な湿度にコントロールしてください。
加湿器を置いてもいいのですが、なければ部屋に洗濯物を干す、定期的にミストを部屋にスプレーするといいでしょう。
冬ニキビの原因③【身体の冷え】
気温が下がって体が冷えると、血流も悪くなってしまいます。
男性は女性に比べて筋肉量が多いため、あまり冷え性の人はいませんが、それでも冬は末端が冷えやすくなります。
冷えると血流がすみずみまで行き届かず、酸素や栄養を肌まで届けることができなくなり、水分も不足してしまうことに。
乾燥も伴ってニキビだけでなくかゆみが出ることもあります。
男性も冬の冷えを甘く見ることなく、体を冷やさず温めることを心がけてください。
冬ニキビの原因④【間違ったスキンケア】
冬に陥りやすい間違いが、洗顔です。
寒いからといって、40度近いお湯で顔を洗っていませんか?
40度は確かにお風呂につかる温度としては最適ですが、洗顔には向いていません。
お湯の温度が高すぎると、必要な皮脂まで肌から奪ってしまいます。
皮脂が少なくなった肌を守ろうと、皮脂は過剰に分泌するため、余計に脂っぽくなってニキビの原因になってしまうのです。
洗顔の温度は冬でも30度程度のぬるま湯で行いましょう。
冬ニキビ対策のセルフケアのポイントとは?
冬にニキビができる原因がわかったところで、具体的なケアの方法をご紹介しましょう。
冬は特に保湿と保温と覚えておいてください。
冬ニキビの対策①【保湿】
1年中保湿は必要ですが、冬は特に保湿を重点的に心がけてください。
夏のままのスキンケアでは、保湿が足りていない可能性が高いです。
冬にはしっとりタイプの化粧水に加え、保湿クリームなどのアイテムを増やしましょう。
おすすめなのは、美容液です。セラミド、ヒアルロン酸が配合されたものは、夕方まで肌が潤ってくれます。
さらにビタミンC誘導体も配合されていれば、セラミドとの相性もよく、バリア機能を高めてくれます。
冬ニキビの対策②【入浴】
冬の乾燥をまねくのは体の冷えと言いましたが、それを解消してくれるのは、毎日入るお風呂です。
最近はシャワーで済ませる方が多いのですが、湯船にお湯をためてゆっくり浸かるようにしてください。
お風呂で一日のストレスをほぐすと共に、体の芯から温めることで自律神経やホルモンのバランスを整え、ニキビの原因を根本からケアできます。
汗をかきにくい冬にじんわりと汗をかくことで、老廃物も排出することができ、入浴には多くの利益があります。
冬ニキビの対策③【ストレッチ】
冬は運動量も減りがちですが、運動不足になると循環が悪くなり、毛細血管が収縮してしまいます。
体の冷えにも繋がりますので、軽いストレッチをして体をほぐしましょう。
一番大きな筋肉である太もものストレッチをご紹介します。
- 床にあぐらをかいて座る
- 左足を前に出し、上体を息をゆっくり吐きながら前に倒す
- 痛気持ちいいところまで倒したら、30秒キープ
- 右足も同様にして30秒
お風呂の後や、朝起きた時などに行うとより効果的です。
冬ニキビの対策④【食事】
ニキビを根本ケアするには、食生活を改善することが一番です。
ビタミンをたくさん摂ろうと、冬でも生のサラダを食べていませんか?
生野菜は酵素がたくさん含まれているのですが、体を冷やすという面も。冬に野菜を摂るなら、鍋料理がおすすめです。
鍋料理は、肉や魚介類も一緒に摂りやすく、油分やカロリーも控えめなので、お手軽にバランスの良いメニューです。
アレンジのバリエーションも広く、飽きずに簡単にでき、体も芯から温めることができます。
ニキビに効く食べ物ってあるの?食事から摂る栄養の重要度【管理栄養士監修】
季節の変わり目のニキビの対策をしよう!
季節の変わり目ニキビの特徴
寒い季節から暖かくなる春、暑い季節から涼しくなっていく秋は、季節の変わり目と呼ばれて体調を崩す人も少なくありません。
同時に肌の調子も悪く、ニキビもできやすい季節なのです。
なぜ季節の変わり目に肌の調子が悪くなる原因は、季節の変化によって身体がストレスを感じているから。
自律神経が乱れることによって知らないうちにストレスを感じ、肌は敏感に傾いてしまうのです。
また、季節の変わり目はアレルギーの季節でもあるので、いつも以上に肌が敏感になったり、いつもの化粧品が肌に合わなくなったりします。
季節の変わり目はいつも以上に身体をいたわり、睡眠と休養をたっぷりとるようにしましょう。
季節を問わず大切な原因と基本の対策
季節ごとにニキビの原因を見ていくと、季節によって環境や状況が変わることで、肌はダメージを受けてバリア機能が低下することが、ニキビの原因となっています。
肌のバリア機能を保つためには、何よりも保湿を心がけることです。
一年を通じて季節に合った保湿ケアを行うことが、ニキビ対策にも繋がります。
そのためには、季節によって化粧品を変えたり、洗顔や生活習慣を変えたりしていく必要があります。
季節ごとのニキビ対策のセルフケアのポイントとは?
スキンケアや生活習慣に気をつけているのに、季節によってニキビができるという人、一年中同じケアをしていませんか?
季節によって肌への環境はかなり違いますので、季節に応じたケアが必要です。
季節ごとのニキビケア①【洗顔&ヒゲ剃り】
洗顔やヒゲ剃りは、必要ではありますが、肌を傷つけてしまう大きな原因ともなり得ます。
またニキビを治すためだと思って、一年中洗浄力の強いサッパリ系の洗顔料を使っていると、乾燥が悪化する場合があります。
男性はメイク汚れもないので、強い洗浄力は必要ありません。
特に洗顔料は合成界面活性剤が使用されることが多いため、強すぎる成分に気をつけて選びましょう。
皮脂を取り除き過ぎると、補おうとして余計に皮脂が分泌されてニキビができやすくなります。
成分がよくわからないのであれば、おすすめは洗顔石鹸です。よく泡立ててやさしく洗うようにしてください。
ヒゲ剃りは、できれば濡れても使える電気シェーバーにし、ヒゲ剃り前には蒸しタオルをしてヒゲを柔らかくして、必ずシェービングジェルなどを使いましょう。
そして、ヒゲ剃りの後はすぐに保湿クリームなどで保湿ケアをしてください。
皮脂の多い夏でも、保湿は必要ですので、冬だけではなく一年を通してきちんと保湿しましょう。
季節ごとのニキビケア②【保湿】対策総まとめ
ニキビ対策は保湿対策と言っても過言ではありません。
そして、保湿とは水分を補うのではなく“身体の内側の水分を、肌の内側で保つこと”を忘れないでください。
1年を4つの季節に区切るだけではなく、季節の変わり目にも気をつけて徹底した保湿対策を行っていきましょう。
春の保湿対策のまとめと復習
春は、寒暖の差が激しく、スギ花粉や紫外線も多くなってくる季節。
敏感に傾きがちでストレスも多い時期なので、紫外線対策をしながら十分な保湿をしましょう。
無理をせず、休息をしっかり取ることも必要です。
梅雨の時期は気温も上がり湿度は高くなって肌がベタつきます。
しかしながら皮脂はニキビの原因だからと、取り除いてしまうと肌の水分は蒸発して乾燥が進むばかりか過剰な皮脂分泌にも繋がってしまいます。
洗顔のしすぎには気をつけて、保湿はしっかり行いましょう。ベタつきが気になるなら、クリームタイプから乳液タイプに変えてもOKです。
夏の保湿対策のまとめと復習
夏は紫外線が強烈なので、肌の奥までダメージを受けやすくなります。
するとベタつくのに乾燥するということになるので、紫外線対策をしっかりしながら保湿しましょう。
クーラーで室内は乾燥していますので、ベタつくと感じても保湿はしっかりします。
ニキビ跡対策に、美白アイテムの保湿クリームを使うのもおすすめです。
秋の保湿対策のまとめと復習
秋は夏のダメージが出る季節なので、角質が厚くなりニキビができやすくなります。
気温はまだまだ高いのに肌がかさつく秋は、角質を取り除くケアをしながら保湿ケアに力を入れていきましょう。
また、アレルギーの出やすい季節でもあるので、肌をいたわりながら保湿剤をつけるときも、こすらずやさしく撫でるようにケアしましょう。
冬の保湿対策のまとめと復習
冬は乾燥がピークになる季節です。
保湿をしてもしても乾燥すると思って、高い保湿成分の化粧品を使いましょう。
おすすめの高保湿成分は、セラミド、ヒアルロン酸です。
化粧品を選ぶ際に、成分表をよく見て、これらの成分が含まれているものを選びましょう。
季節の保湿対策のまとめ
冬から春への季節の変わり目は、花粉症の季節です。
また、夏に黒く焼けた肌は、白く生まれ変わっているため、紫外線にも一番弱い時期でもあります。
この季節に保湿対策を怠ると、肌の状態が悪化し、敏感肌になってしまう可能性もあるため、冬と変わらず保湿対策をしながら、紫外線にも気をつけていきましょう。
季節ごとのニキビケア③【食事】
保湿とは、身体の内側の水分を肌の内側で留めることですから、肌の外側から化粧品でだけ保湿しても十分ではありません。
季節ごとのスキンケアをしてもニキビが繰り返しできてしまうなら、食生活に問題があるかもしれません。
ニキビ対策に積極的に摂りたい栄養素は以下の通りです。
- ビタミンA…レバー、うなぎ、卵、肉、魚、乳製品など
- ビタミンC…ブロッコリー、キウイ、かぼちゃ、いちご、パプリカなど
- ビタミンE…ナッツ類、アボカド、あん肝、モロヘイヤなど
- ビタミンB群…赤身の魚、赤身の肉、豚肉、枝豆、豆腐など
- タンパク質…赤身の肉、ささみ、卵、大豆製品、乳製品など
外食でもおかずが数品付く定食を選び、脂っこいものを避けて上記栄養素がバランス良く含まれるもの、そして季節の旬の食材を選び、食生活の改善を心がけましょう。
ニキビに効く食べ物ってあるの?食事から摂る栄養の重要度【管理栄養士監修】
季節ごとのニキビケア④【睡眠】
肌は寝ている間に生まれ変わるので、睡眠はニキビ対策にとても重要です。
睡眠時間は最低6時間確保していただきたいのですが、睡眠の長さだけでなく質にもこだわってください。
夏は自然光で目覚めるのですが、冬は起きた時間まだ暗いことがよくあります。
そんな時でも身体をリセットするために、朝日が昇ったらカーテンを開けて太陽の光を浴びるようにしましょう。
すると、夜になると眠くなるメラトニンが分泌され、よく眠れるようになります。
よく眠れれば、セロトニンというホルモンが日中にきちんと分泌され、全体の睡眠の質が改善されるのです。
入浴は就寝の1時間以上前にはすませ、できるだけ湯船に浸かるようにしましょう。お風呂場の照明を暗くするとより効果があります。
そしてベッドに入る1時間以上前にはスマホやPCを使わないようにしましょう。ブルーライトが目から刺激を与え、スムーズに入眠できなくなります。
さいごに
にきび(吹き出物)は季節ごとにケアしてあげることが大切なことがわかりました。
季節による肌の変化は、自覚していないところでも起こっています。
ケアしているつもりなのに、ニキビが繰り返し起こる人は、季節ごとのケアが間違っているのかもしれません。
夏と冬、春と秋で同じケアで良い訳ではありませんので、季節ごと、季節の変わり目のニキビケアは適切なものに変えていきましょう。
自分ではどうしても改善するのが難しいのであれば、ラ・パルレのメンズエステにお気軽にご相談ください。
すでにできているニキビにお悩みの方はこちらの記事も合わせてご覧ください。